ホテル/ゲストハウスマーケティング

ゲストハウス開業当初は欧米人比率が極めて高くなる理由!アジア人と欧米人の旅のスタイルはこんなにも違う。

すでにゲストハウスを営んでる方にとっては当たり前かもしれませんが、最近1つ気づいたことがあります。

それは、欧米の旅人とアジアの旅人では、旅のスタイルが全然違うということです。そして旅のスタイルが違えば、ゲストハウスの利用の仕方も当然異なってきます。

うちはまだ開業して1ヶ月ですが、宿泊客全体の8割が外国人。そしてその外国人の中でも8割が欧米人です。平日は日本人のゲストが少ないので、ほぼ欧米のゲストで埋め尽くされます。

それって金沢に来ている外国人の中で、欧米の比率が高いからじゃないかと思うかもしれませんが、全然そんなことなくて金沢に来ている外国人のトップ5はアメリカ以外、アジア圏で占められています。(台湾、香港、韓国、中国)

では、なぜうちのゲストハウスはこんなにも欧米人が多いんでしょうか?

旅のスタイルの違い

順を追って説明します。
まずは旅のスタイルの違いから。

欧米人は長期でのんびり予定をたてず

欧米の旅人は、長期で日本に旅行に来ている人が多いです。

短い人でも10日、長い人だと観光ビザの滞在期限ギリギリの3ヶ月とか。長期で来ているのであまりスケジュールを立てず、気に入った街があれば長く滞在したり、他の旅行者から「あの街いいよー」と聞けば当初の予定を変更したり。

本当に気ままに旅行しています。
チャリダーやヒッチハイカー、徒歩旅行者も欧米人がほとんどです。

チャリで日本縦断中のイギリス人。二泊して旅立ちました。

Good Neighborsさん(@goodneighbors_hostel)が投稿した写真 -

アジア人は短期でスケジュールビッチリ

一方でアジアの旅人は、短期で日本を駆け回ります。

感覚的には1週間から10日間くらいが一番多いでしょうか。期間が短いので効率的に回るために、あらかじめビッチリと予定を決めています。そしてその予定を変更することなく、次から次へと観光をこなしていきます。

予約に至るまでの期間の違い

上記の旅のスタイルの違いから、予約に至るまでの期間(宿泊日から逆算して何日前に予約するか)が全然違います。

欧米人は直近予約多し

日程がコロコロ変わり、先の予定をキッチリ決めない欧米の旅人は、直近予約の比率がとても高いです。宿泊日の2-3日前に予約するのは当たり前。宿泊日前日や当日の朝に予約することもザラにあります。

中には、予約もなしに夜21時くらいにフラッと現れて部屋ありますかなんてことも、この1ヶ月の間で何度かありました。

アジア人は1〜3ヶ月先の予約

一方でアジアの旅人はスケジュールがキッチリ決まっているため、ずいぶん先のお部屋の日程でもどんどん予約します。1-2ヶ月先の予約なんて当たり前で、3ヶ月-6ヶ月先の予約をすることも。

グッドネイバーズでは今年いっぱいまでのお部屋の予約を受け付けていますが、2ヶ月以上先の予約はほぼアジア人です。

オープンしたてのゲストハウスは欧米人が多い訳

という訳で、やっと結論です。

オープンしたてのゲストハウスには欧米人が多いです。
なぜなら、ゲストハウスがオープンしたての時期に旅をするアジアの旅人は、すでに何ヶ月も前から宿泊先を予約しているからです。

終わりに

ぼくが世界を旅していた10年前は、ゲストハウスの予約なんてしたこともなかったです。

新しい街に降り立ったら安宿が集まるエリアに移動して、良さそうなゲストハウスでベッドが空いているか聞いて、空いていれば部屋を見せてもらって、気に入れば値段交渉して納得できれば泊まるというプロセスを繰り返していました。

ある程度どの宿に泊まろうかなんて目星は付けていても、前もって予約するなんて発想はなかったですね。。満床で断られた経験もあまりないですし。

スマホを持ちながら旅をして、かつHostelworldやBooking.comが便利に利用できるようになったので、良くも悪くもバックパッカーの旅の仕方が変わってきているなと感じます。

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