グッドネイバーズホステルは、今のところ外国人がとても多い宿泊施設です。
外国人と日本人の比率は8対2くらいでしょうか。週末に日本人は集中するので、平日はほぼ100%外国人です。
毎日毎日外国人に囲まれて、ここは日本か?!と思う日が続いていますが、これだけ外国人に囲まれていると、ゲストハウスを運営する際にどんな能力が必要か大体分かってきました。
今回は、ゲストハウスに宿泊する外国人とのコミュニケーションに焦点を当て、いかに外国人に満足感を抱いてもらえるかについて書いてみたいと思います。
(ところで、現在9月からのスタッフ募集中です。。)
photo credit: Health 7-10 September 2014 via photopin (license)
1:英語コミュニケーション能力
宿泊する外国人のうち、日本語が話せる外国人はごく僅かです。
たまにぼくより日本語が達者な外国人が現れて驚愕しますが、そんな例外を除いて多くの外国人は日本語が話せず英語を使用したコミュケーションがほとんどです。
宿の運営者が英語が話せるとゲストはとても安堵します。後述しますが、ゲストは多くの情報を求めているので、英語での円滑なコミュニケーションは欠かせません。
もちろんネイティヴレベルで英語を話す必要はありませんが、外国人がストレスを感じない程度のスピード感と理解力は必至かと思います。
ちなみにTOEICの点数とか本当にどうでもよく、文法とか全然間違っていても良いのでスピード感と理解力が本当に大事です。
文法的に正しい英語を話すためにスピード感がないコミュニケーションになるよりは、文法が間違っていてもテンポの良い英語の方が断然求めらています。
2:地元キュレーション能力
ゲストハウスに泊まる個人旅行の外国人は、大型ホテルに泊まる団体旅行の外国人と比較して、よりマニアックな情報を求めています。
以前、こんなエントリーを書きました。
ゲストハウスは街のキュレーターだ!街の情報を取捨選択するゲストハウスの役割について書いてみた。
ガイドブックに掲載されていないレストランやBARの情報。季節限定で開催されるイベント情報。地元の人しか行かないスーパーやパン屋さん情報などなど。
莫大な情報の中から外国人向けに適した情報を取捨選択して提供することは、ゲストハウスが果たすべき大事な仕事のうちの一つです。
グッドネイバーズホステルでは、独自に近隣のおすすめスポットが一目でわかるオリジナルマップを作成して配布しています。
3:Google検索能力
外国人からは、多くの質問が寄せられます。
次は松本に行きたいんだけど、どうやって行くのが一番安いの?
京都に行って、直島行って、長崎に行きたいんだけど、どこに泊まるのがいいかな?
自分で考えろよ!と思わないこともありませんが、今の所きちんと質問に答えられるよう努力しています。
で、金沢のことなら時間を費やさず的確な情報を提供することができますが、他の街のことになるとまだまだ知らないことが多いです。
そこで必要なのは、いかにGoogleを駆使して素早く正確な情報を見つけてくるかです。ゲストハウスで働き始めてから、圧倒的に検索能力が向上しました。
4:日本文化について深く知っている能力(?)
夜な夜な、1階の共有スペースには時間を持て余した外国人が集まってきます。
様々な話題について彼らと話しますが、中には相当日本文化に傾倒した外国人もいて、回答に窮するような質問を受けることもしばしばあります。
たとえば、「仏教」と「神道」って何が違うの?とか、
「能」と「歌舞伎」って何が違うの?とか、
「禅」は日本文化にどのような影響を与えたのか?などなど。
日本語でも上手に説明できない事柄を、当然英語でもきちんと説明できるはずがありません。ゲストハウスで働く以上、もう少し日本文化について詳しくなる必要があると感じています。
5:フレキシブル対応能力
ゲストハウスでは予期せぬことが起こります。生活様式や慣習が全く異なる外国の人たちが集まっているので、当然といえば当然です。
日本の常識が外国人には全く通用しないどころか、受け入れられないなんてことがザラにあります。どんなことが起きてもフレキシブルに対応することが重要です。
日本人なら絶対そんなことしないでしょってことが起きても笑ってしょうがねーなっと受け流すくらいの精神性が必要です。
またいちいちなんでそんなことすんだよ!って憤るよりも、へーそんな風に行動するんだ勉強になります!くらいの心持ちが必要です。
この2ヶ月で一番の大事件は、2階の脱衣所が池みたいにビチョビチョになり、1階まで水がポタポタ落ちてきたことです。
きっと、シャワー室の扉を開けたままシャワーを浴びたか、そもそも脱衣所でシャワーを浴びたか、どちらかだとは思うのですが・・
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