オリジナルであるということ。宿もマーケティングも進む方向も個性的でユニークに!
アートの島として有名な直島に、ちょっと変わった宿があります。
「島子屋」という宿です。
素のままの直島を体感できる ”ねどこ”[島小屋]
Photo credit: the past tends to disappear via FindCC
宿の中にテントを張って寝る、なんとも不思議な宿!
この「島子屋」という宿は、築120年の日本家屋を利用して作られたゲストハウスのような、はたまたキャンプ場のような不思議な宿泊施設。
何が変わっているかというと、この宿には寝室がありません。さらにベッドも布団もなく、あるのは半屋外のスペースのみ。なんと、そのスペースに宿泊客がテントを張って寝るのです。
夜になると静まり返る穏やかな時間を過ごしてもらおうと、あえて快適で便利な空間を排したそうです。
提供するサービスも面白いです。
夜になると各テントでは、専用のスピーカーから直島の様々な場所で録音した音が、DJの音源のように流れてくるそうです。直島の思い出を振り返りながら眠りにつくことができるプログラムです。
また、この「島子屋」は直島の民芸品や食品を販売するオンラインサイトも運営しています。宿なのに、独自の商品を販売(しかもオンラインで)するなんて、とても斬新です。
オリジナルであるということ
築120年の古民家を宿泊施設にすることは、別に珍しいことではありません。いまや全国に古民家を利用した宿泊施設があります。
また、キャンプ場も僕たちには慣れ親しんだ存在です。
しかし、この古民家とキャンプ場を掛け合わせた宿泊施設は、とてもオリジナルです。どのように呼んで良いかも分からないほどです。
いまや、宿泊施設に限らず、どんな商品やサービスも似たり寄ったりになってしまいました。消費者には、もはや違いがわかりません。スペックで比較検討したところで、どの商品・サービスもそこそこ良く見えてしまいます。
中途半端な個性ではなく、唯一無二になること。この時代に生き残る最後の手段は、いかにオリジナルで真似されず突き抜けられる存在になるか、ではないでしょうか。
一方で、これは非常にコワイことだと思います。
前例がなく、やってみないと分からないことだからです。
受け入れられない理由を想定するのはめちゃくちゃ簡単であるけれども、受け入れられた未来を見通すのは難しい。
勇気、経験?
それとも、自信でしょうか。
そんなことを考えた、水曜日午前10時でした。
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