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2014年度の訪日外国人数の結果を見て個人的に驚いたポイントと、来るべき未来のインバウンド事情

inbound_total_201412_yearly2014年の訪日外国人数の結果を受けて、これからインバウンドはどうなるんだろうなーというエントリーです。

2014年の訪日外国人数おさらい

さまざまな媒体で報道されているので詳細は省きますが、結果はザッと以下のようになりました。

1位:台湾 - 282万9800人(28.0%)
2位:韓国 - 275万5300人(12.2%)
3位:中国 - 240万9200人(83.3%)
4位:香港 - 92万5900人(24.1%)
5位:米国 - 89万1600人(11.6%)
6位:タイ - 65万7600人(45.0%)
7位:豪州 - 30万2700人(23.8%)
8位:マレーシア - 24万9500人(41.3%)
9位:シンガポール - 22万7900人(20.4%)
10位:英国 - 22万0100人(14.8%)

個人的に驚いたポイントは、「台湾」と「香港」

各種報道では、台湾が韓国を抜いて久しぶりに1位になったとか、中国の伸び率がすごいとか、タイはやっぱりポテンシャルあるぞ!なんて書き方をされていて、確かに仰るとおりだし間違いないのだけれども。

それよりも個人的に驚いたポイントがあります。
それは、台湾が282万人、香港が92万人という数字です。

というのも、それぞれの国の人口は、台湾が2,300万人で香港が700万人なんですが、もう10人に1人以上が1年に1度日本に来ているという結果になっています。

どれだけ日本好きなの?!と思うと同時に、凄まじい数字だなと感嘆しました。
どれほど凄いかを日本に例えると、日本の人口は1億2000万人ですが、そのうちの1,200万人が海外のとある1つの国に行くということです。

ぼくは以前香港市場のマーケティングを担当していたことがあって、たしか当時は訪日数が45万人とかでした。

香港からの集客を任されている以上がんばらなきゃと思う反面、人口は700万人しかないのでもうこれ以上伸びないだろうと心の中で思っていました。

しかし予想は大きく裏切られました。
こんなに伸びるなんて正直信じられません。

「国内旅行感覚」になる日本への旅行

この結果を受けて感じたのが、これからは韓国・台湾・香港の3カ国は国内旅行感覚で、気軽にフラッと日本に来るようになるんじゃないか、ということです。

そもそも香港はとても小さな島国で、その小ささゆえに国内旅行というものが存在しません。香港人にとってみれば旅行=海外旅行なのです。(これはシンガポールにも当てはまります。)

香港以外にも台湾や韓国も自国の国内旅行に行くのと同じ感覚で、これからは日本に来るようになるでしょう。もちろんそれぞれの国から日本の地方都市を結ぶLCCが発展すればするほど、その流れは加速するでしょう。

日本の地方都市にとっては、明るい材料ですね。

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