観光業界ニュース

スマホの普及でホテルなどの宿泊施設の検索・予約もアプリ化が進む

スマホシフトが従来のホテル予約経路を変える可能性昨日こんなデータを集めてみました。
宿泊予約サイト(ホテル検索)のアプリダウンロード数を、ザックリ調べてみた。

理由としては、スマホの爆発的な普及により、従来のホテル予約経路が覆されるんじゃないかと思ったからです。

スマホシフトが進めば、Google検索は死ぬ

2014年現在多くの人がスマートフォンを所持しています。

こちらの記事を読んでいただければ良く分かりますが、スマホユーザーはその画面の小ささや操作がメンドクサイことから、スマホを使ってWeb検索する人は少数になっています。

スマートフォンユーザーはその利用時間の86%をアプリに費やしていることを明らかにしている。これに対し、Web 利用に費やす時間はわずか14%に留まっていた。

出典:スマートフォンアプリが Web を衰退させる―ウェアラブルデバイスと音声アシスタントが衰退を加速させる

代わりに、FacebookやTwitterに代表される「アプリ」で過ごす時間が長くなっています。日本国内だと前述した有名なSNSの他にも、クックパッドのアプリで今晩の献立を考えたり、乗り換えアプリで目的地までの経路を検索します。

つい5年前までは、PC上のGoogle検索で行っていた様々な調べ物や余興を、現在ではスマホ内のアプリで済ませてしまうようになったのです。

ホテルなどの宿泊施設の検索・予約もアプリ化が進む

SNSアプリで友人同士がつながる他にも、ECを始めとする人々の購買体験も、スマホが普及するにつれアプリ化が進みます。

ホテルなどの宿泊施設の検索・予約もこれからアプリ化がどんどん進むでしょう。

従来であれば、J●Bなどのレガシー旅行会社の路面店に足を運びホテルを予約したり、Google検索で「目的地+ホテル」で検索し上位表示されたリンク先でホテルを予約したものです。

なので、各ホテルはJ●Bへの営業を欠かさず行い良いリレーションを築こうと努力したし、SEOなどのWeb技術を駆使してどうにか検索順位を上げようと頑張りました。

スマホアプリ化が進めば、誰が勝者になるのか?

しかしアプリ全盛の時代となれば、アプリダウンロード数が一番多い宿泊予約サイトが最強になるはずです。

というのもユーザーにアプリをダウンロードさせる障壁は相当に高いからです。

また必要なアプリ数の限界もあり、例えばホテルの予約が出来るアプリはすでに何十個とありますが、みなさんダウンロードしているアプリの数って1個〜3個ではないでしょうか?(ぼくの場合3個:Booking.com、Airbnb、Hostelworld)

そこで昨日の結果です。
宿泊予約サイト(ホテル検索)のアプリダウンロード数を、ザックリ調べてみた。
国内の1位は「じゃらん」
海外の1位は「Booking.com」

一方で、JTBはじゃらんの40分の1以下です。
HostelworldはBooking.comの20分の1以下です。

アプリが人気の企業は、アプリからの収益をアプリの「ダウンロードを促す広告」や「使い勝手の向上」に再投資しさらにユーザー数を増やし、顧客満足度を向上させます。下位企業のアプリとの差は広がる一方です。

Google検索の時代は、SEOをや広告(PPC)で上位表示させることができましたが、アプリではそうもいきません。また直販体制を強化し、旅行会社に支払うコミッションを低く押さえようとした努力も泡と消えるかもしれません。

各ホテルが独自アプリを制作しても、絶対ユーザーはダウンロードしないですからね。悩ましいです。

終わりに

簡単な未来予測ですが、当たるでしょうか。

-観光業界ニュース
-