ゲストハウスをつくる

【裏話】3人の30代、ゲストハウス経営者に会った話。

金沢でゲストハウスを経営している吉岡(@guesthouse_note)です。

先日2泊3日、信州&飛騨へ旅行に出かけました。

松本のゲストハウスで1泊、乗鞍高原のゲストハウスで1泊、そして最終日は高山の街に寄り道して、開業したばかりのゲストハウスを見学。

もうまさにゲストハウス経営者として、仕事とプライベートがごっちゃ混ぜになった旅行となったわけですが、道中でお会いした3人のゲストハウス経営者が、3人揃って自分とほぼ同じ年齢(30代中盤)だったので、なんだか嬉しくなり、久しぶりにブログでも書こうと思ったわけです。

tabi-shiro タビシロ ゲストハウス&ラウンジ

1泊目:長野県松本市では「tabi-shiro タビシロ」に宿泊しました。
【公式サイト】tabi-shiro タビシロ

オーナーは、「小澤清和」さん。
大手の旅行会社勤務を経て1年半前に、地元松本でゲストハウスを開業しました。

タビシロのバーカウンターに腰掛け、子供たちは放置して、小澤さんとゆっくりとお話しすることができました。運営のことマーケティングのこと、将来のことなど情報交換しました。

一番驚いたのが、通年でドミトリーの価格を3,800円にしていること。
そして、それでもお客様が来ること。

閑散期真っ只中の金沢で、ドミトリー1泊1,500円で提供しているゲストハウス経営者としては耳が痛かったです。。

そうなんですよね、宿の価値を上げて、ゲストの満足度を上げて、価格を上げないと、早晩上手くいかなくなるんですよね。本当に、勉強になりました。

あと薪ストーブが最高でした。
1Fの共有スペースの真ん中に薪ストーブが鎮座しているんですが、存在感半端ないです。

揺れ動く炎とパチパチ燃える薪の音。

ゲストハウスって、非日常を求めて来る旅人の集まる場所だと思っていて、その非日常をいかに演出するかは集客&運営上、非常に大事だと思っていて、いつもヒントを探しています。

「薪ストーブ」は、まさにドストライクでした。

温泉の宿 ゲストハウス雷鳥

2泊目:乗鞍高原は、「温泉の宿 ゲストハウス雷鳥」に宿泊しました。
温泉の宿 ゲストハウス雷鳥

オーナーは、「藤江佑馬」さん。

千葉県出身の藤江さん、東京でサラリーマン生活を10年間送っていました。
が、組織で働くことが向いていないと悟りw脱サラして、乗鞍高原でゲストハウスを開業させました。

学生時代にリゾートバイトで信州で働いていた経験があったので乗鞍を選んだそうですが、ど田舎のリゾート物件でゼロからゲストハウスを立ち上げるって凄い勇気です。

夜にキッチンで赤ワインを飲みながら、藤江さんと事業のことを色々話しました。

起業してから、物件を探し、紆余曲折後、現物件を探し当て、無事譲渡を経て、軌道に乗せるまでの話を聞かせてもらい、「ゲストハウスの開業って本当に大変だよね。。」と同情を禁じ得ませんでした。

ゲストハウス雷鳥がオープンしてからもうすぐ2年経ちますが、業績は少しづつ良くなっているそうです。
そしてなんと、インバウンド比率は、日本人を上回るとか。

白馬や上高地などの有名な観光地なら理解できますが、外国人にはまだあまり知られていないだろう乗鞍高原で、外国人のゲストの方が多いとは!

理由を聞いて納得。
きちんと外国人向けにマーケティングしているし、オペレーションも考えています。

そして、やっぱり露天風呂が最高ですね!
温泉付きのゲストハウス自体すごく珍しいですが、ここは露天風呂まであります。
しかも貸切風呂なので、家族やカップル、外国人には嬉しいですね!

上にも書きましたが、雪を見ながらの露天風呂体験も最高の非日常です。

藤江さんの今後は、乗鞍を中心に多角化を進めていくこと。(藤江さん、合ってますか?)
日本の田舎は事業の宝庫ですからね。

ただ、田舎ならではの難しさも当然あるようで。
そこは試練だと思って頑張ってください!

cup of tea - 飛騨高山のゲストハウス

そして最後は、高山のゲストハウス「cup of tea」。
cup of tea - 飛騨高山のゲストハウス

オーナーは、「中村匠郎」さん。

高山出身の中村さんは、実家の銭湯の真向かいに今月2月にゲストハウスを開業したばかり。まだピカピカのゲストハウスにお邪魔しました。

実は彼とは5年前からの友人で、グッドネイバーズ立ち上げの際、一緒にやらないか?と声をかけた人でもあります。また昨年開業したばかりのブルーアワーカナザワ(弊宿)で1ヶ月住み込みでヘルパーをしてもらったこともあり、割と仲良しです。

cup of teaは木造の1軒屋を改装して、ドミトリー3部屋、個室2部屋の定員26人のゲストハウス。ドミトリーはカプセルタイプのベッドで、ブルーアワーカナザワ(弊宿)そっくりです笑。

以前中村さんに、ゲストハウスの開業時「もうこれはダメだ、ぜったい開業できない・・」って思う出来事が3度はある。なんてゲストハウスあるある教えたんですが、本当に3度あったそうですw

もう本当にゲストハウスを開業するのは大変なので、基本オススメしないです。

彼は一見物腰柔らかく頭の回転が早いデキル男ですが、考えていることは奇想天外なので面白い男です。

早くも次の展開を考えているようなので、先にcup of teaを成功させてください!

終わりに

異なる街のゲストハウスオーナーとは、競合にならないので、ざっくばらんに様々なことが話せていいですね!
抱えている課題や問題を相談できるし、何より頑張っている姿が自分の励みにもなりました。

今回の旅行は、ゲストハウスに泊まることが目的ではなく、もっと「旅」をすることで「消費者」に近づくことが目的だったのですが、みなさんのおかげでより良い旅になりました。

小澤さん、藤江さん、中村さん、お忙しい中ありがとうございました。

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