先日プロブロガーのイケダハヤトさんが、高知県に移住し、ネット界では少し話題になりました。
イケダハヤトは高知県に移住します。ブログタイトルを変えました→
実際に高知に住んでみた感想は「マジで幸せ」らしいです。これを機に、若い人の都会から地方への流れが加速するといいなーと思います。
そんな僕もこれから長野県に行きますが、長野は高知より、よっぽどポテンシャルがあると思ってます。
どれくらいあるかというと、
全米で住みたい都市No.1のポートランドのような街
になるんじゃないかと勝手に予想しています。
ちなみに僕は長野生まれでも、育ちでもないです。
大学時代に4年間ほど毎年冬になると北信州の山に籠っていた(スノーボード三昧な生活を送るため)のと、観光で4,5度行ったことがある程度です。
ただ、どっぷりと浸かっていない方が新たな視点で物事が見えるという意味で、今回の記事を書いています。
まずポートランドはどんな街なのか?
アメリカ北西部に位置する人口約60万人のポートランド。
環境に優しい都市で、市中心部は大抵自転車があれば移動できる規模で収まっています。
その評価は全米第1位、世界で見てもアイスランドのレイキャヴィークに次いでなんと第2位!
なんと現在、毎週400人が移住してきているという。
コーヒー文化が根付き、サードウェーブコーヒーの中心にある店「スタンプタウン・コーヒー」や「パブリックドメイン」があり、またワイナリーや地ビールの醸造所が多いのも特徴です。
またファーマーズマーケットが街中で頻繁に開催され、人々のオーガニック食材への関心も高いとされています。
ナイキやアディダス、マウンテンハードウエアの本社もポートランドにあり、スポーツ・アウトドア文化が浸透した街です。それもそのはず、郊外に足をのばすと万年雪を抱えた山々や、パウダースノーが楽しめるスキー場があるからなんですね。
しかも消費税はゼロ!
ポートランドと長野市の共通点
ポートランドは、こんな夢のような街ですが、日本の長野市も全然負けていないと思う。
で、ポートランドと長野市を比較してみると以外と共通点が多くありました。
人口規模
まず人口規模が似ています。ポートランドが60万人に対して、長野市は約40万人です。
人口が30万人を越えた都市を中核市と呼びますが、これくらいの規模だと、住むにもビジネスをするにもバランスが取れて、ちょうどいい感じなんでしょう。
ちなみにイケダハヤトさんが移住した高知市は35万人です。
食の豊かさ・深さ
広大な農地や水田に恵まれ、昔から農業が盛んな長野県。主要な農産物は「エリンギ」「えのきたけ」「セロリ」「つけな」「パセリ」「松茸」「水わさび」「レタス」「しめじ」「りんご」「ぶどう」など。
「蕎麦」も長野の食の代名詞と言えるかもしれません。
また長野県は全国でも有数のワイン生産地です。(かつては山梨県だったが、温暖化のためブドウが栽培できる気候地帯が北上したため。)
千曲川ワインバレー構想があり、行政もワイン農家を奨励しています。
そのため東御市を始めとして、ワイナリーも多いです。
都市と自然の近さ
白馬や野沢温泉、志賀高原など今や世界に名だたるスキーリゾートが長野市周辺にあります。
冬になるとそれらのスキー場のパウダースノーを求めて、オーストラリア人が大挙して長野に押し寄せています。
軽井沢や安曇野など、冷涼な気候で人気の避暑地もあり、また温泉も至る所にあります(確か源泉の数では日本2位)
この都市と自然との距離が近い、そして自然がバラエティに富んでいるのも、ポートランドと非常に似ていますね。
長野にあって、高知にないもの
長野と高知は、ともに県庁所在地であり人口規模もほぼ同じですが、異なる点もいくつかあります。
アクセス最高
長野にあって高知にないのは、なんといっても、、、
新幹線!
新幹線に乗れば、東京駅からわずか70分で長野駅に到着です。
加えて、2015年春には長野新幹線が延伸して、金沢市と長野市を結ぶことになります。
ますます便利になりますね。
いくら羽田空港から高知空港まで80分とはいえ、空港までの距離や飛行機を待つ時間も加味すると、長野の方が便利なのは一目瞭然です。
海外での知名度
最近、訪日外国人が急増して、なにかと話題のインバウンド業界ですが、いまや外国人は東京や京都、広島だけではなくいろいろな場所を旅しています。
もちろん高知にも多くの外国人が行っているでしょうが、知名度では長野が絶対上です。
なぜなら、
NAGANO Olympic!
そう、1998年に開催された長野オリンピック。
長野がどんな場所か知っている外国人はまだまだ少ないですが、オリンピックが開催されたことを知る人は当然多いです。観光で人を呼ぶためには、土地の認知をあげる必要がありますが、こうゆうの地味に効くんですよね。
あと日本人はあまり知らないですが、訪日外国人の間では、もはや聖地と言ってもいいほど人気のある「地獄谷野猿公苑」があるのも長野です。
猿が雪振る中、温泉入っているやつです。
こんなクソ寒い環境の中、野生の猿が温泉に入っているって信じられないみたいです。(通常猿は熱帯地域に生息していると思われている)
長野を愛し、活動している面白い人がいっぱい
長野市って驚くほどオシャレです。
地方都市の垢抜けなさが、あまり感じられない。
特に善光寺界隈は目を見張るものが合ります。
古民家を改装したカフェやレストランが本当にいっぱいある。
僕が長野県でゲストハウスを開業しようと物件を探している中、地域に根付き面白い活動をしている方にお会いする機会がありました。
デザイン事務所マンズデザインの太田さん、My ROOMという不動産仲介をやっている倉石さん、建築設計事務所シーンデザインの宮本さんの3人です。
彼らは2009年にボンクラという古い蔵を改装したシェアハウスを立ち上げことを皮切りに、善光寺門前にある古い建物で、地域やコミュニティの再生も視野に入れたプロジェクトをどんどん回しています。
その辺の話はこちらに載っています。
長野 Part1:そして、ボンクラが生まれた。
地域を盛り上げるためには、人の力が一番ですね。
高知はというと
ちなみにイケダハヤトさんは、高知についてこんなことを話しています。
空き家活用シェアハウスプロジェクト「高知家(貸)計画」がスタート!
高知って、実はシェアハウスが少ないんですよ、なぜか。
「えー、家賃が安いから、シェアする必要ないんでしょ?」と思うでしょう。多分、それ違うんですよ。(中略)
一定のニーズはある。ではなぜシェアハウスが根付いていないかというと、単にそれを仕掛けるプレーヤーがいなかっただけなんじゃないか、と推測しています。
もちろん、陰で頑張っている方はいるでしょうし、これから面白い人が増えてくるでしょうが。現状では当社比で3割ほど長野に軍配がある、少なくとも表に出ている部分では、あるのかなと。
これからは断然、中規模都市が面白くなる
もちろん東京の絶対的な優位は変わらないだろうし、大阪や名古屋、福岡などの人口が増えていくことも容易に予想はつく。
やっぱり雇用が生まれる都市に人は集まるもんだとも思う。
一方で都市でも田舎でもない、地方の中規模クラスの街がこれから注目されてくるんじゃないだろうか?
人口規模で考えると、30万人以上70万人以下くらいの中核市。
ニューヨークやロサンゼルスではなく、ポートランドが絶大な指示を集めているように。
- 東京から新幹線や飛行機で気軽に行ける。
- 街も、そこそこ発展してて必要なものが揃い便利である。
- 郊外に足を伸ばせば、自然があふれている。
そう、まさに長野市や高知市みたいなところです。
日本にはコレくらいの規模の都市がまだたくさんあります。
例えば倉敷、金沢、高松、富山とかでしょうか。
今後は東京や大阪などの大都会から、これらの中核市への人の流れが出てくるのではないでしょうか?もしくは東京とこれらの中核市を行ったり来たりする2拠点ライフスタイルみたいな感じ。
ど田舎では都会の人の受け皿になれなかった部分を、中核市が担う時代が来ています。
まとめ
今回は高知市を例に出し、長野の優位性を書きましたが、高知市もきっと素晴らしい街だと思います。(行ったことないけど)
長野がいいぞ!っていうのは完全にポジショントークです。
すみません。
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