ぼくはコーヒーが大好きで、ゲストハウス業界以外にも、コーヒー業界を注意深くウォッチしています。休日は東京のコーヒー有名店をハシゴするほどです。
本日はこのコーヒートレンドとゲストハウスを無理矢理結びつけて、いまの時代の空気感を書いてみたいと思います。
Photo by markus spiske
「大規模・標準化」の終焉と「小規模・多様性」の始まり
ここ最近のコーヒートレンドは何と言っても「サードウェーブ」です。
サードウェーブコーヒー=第3の波コーヒーです。
ブレンドせず、豆の個性を楽しむのがサードウェーブ
サードウェーブコーヒーの特徴は、コーヒー豆の「個性や多様性」を楽しもうというものです。
従来のコーヒーは飲みやすくする為に、異なる品種を掛け合わせた「ブレンド」が一般的でした。しかし、良くも悪くもブレンドしてしまうことで豆の個性が失われてしまいます。
サードウェーブでは「シングルオリジン」と言って豆のブレンドは一切行わず、1つの農園から収穫された豆だけを使用しコーヒーを作ります。
セカンドウェーブ代表のスタバはもう古い
サードウェーブ(第3の波)というからには、セカンドウェーブというものがあって、それはスターバックスを筆頭とするコーヒーチェーン店です。
以下の表を見てもらえれば分かりやすいのですが、セカンドウェーブは「大量消費を念頭に置いた大量仕入れ」や「オペレーションコストを下げる為のマニュアル化」などを意味し、サードウェーブの「小規模・多様性・個性」とは真逆の発想であることが分かります。
ゲストハウスは、宿泊業界のサードウェーブだ
このコーヒートレンドを見てると、宿泊業界も一緒だなと感じた訳です。
最近日本各地で開業しているゲストハウスは、基本的にはみなさん個人事業として宿泊事業を興していて、とても強い個性やこだわりを感じます。
小規模である点、地域の特色を体現した「場」となっている点、また共有スペースには世界各地からの旅人が集いダイバーシティのお手本みたいな点などは、これはもう宿泊業界のサードウェーブだと思いました。
一方で、多店舗展開によるオペレーションの統一や、無駄なコストを削減する為の料理や設備の均質化を進めたビジネスホテルや旅館などはスタバ的で、セカンドウェーブではないでしょうか。
要するに「個人の台頭」ってことでよいのかな
もちろんサードウェーブコーヒーしかり、ゲストハウスしかり、「個人の力」が強くなって来たんだと思います。
従来であれば大量に仕入れて、大量に流通にのせなければ上手く行かなかったことが、今は個人が小規模でも個性と多様性があれば勝負できるようになったのです。
もちろんそれは、インターネットの力のおかげではありますが。
終わりに
ブルーボトルコーヒーと言う、サードウェーブを代表するコーヒーロースターが、東京の清澄白河にやってきます。これはコーヒー好きにとっては、首が長くなってしまう出来事です。
オープンは2015年の2月。
この日を狙って、かつて清澄白河でゲストハウス用の物件を探していました・・
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