Photo by Jonathan Kos-Read
2014年7月の訪日外国人数が発表されましたね。
7月の訪日外国人客、最多127万人 羽田拡充・東アジア便効果
結果は、前年同月比26.6%増の126万9700人で、1カ月間での過去最高を更新しました。
きっとこのニュースを見て、よしインバウンドの時代が来た、俺昔バックパッカーだし、いっちょゲストハウスでもやるか!って思った人が300人くらいはいると予想します。
そんなことより、注目は中国人旅行者の増加です。
前年同月比約2倍の28万人が来ています。
7月の国別では中国が首位でした。
いよいよ来たか〜って感じですが、
そうは言っても、お隣韓国には中国人が月間60万人来ている。
確かに日本に来ている中国人は増えてはいますが、お隣の韓国には倍の60万人の中国人が訪れています。
2013年、1億人の中国人が海外旅行に出ています。
中国:2013年の出国者数が約1億人に トラブルも増加
僕がバックパッカーとして海外を旅していた10年前は、中国人のバックパッカーなんてほとんど見かけませんでした。アジアのバックパッカーはダントツで日本人が多く、その次に韓国、台湾でした。
それが今では、日本人バックパッカーが減り、どこに行っても中国人がいると聞きます。国の勢いの違いが世界に出て行くバックパッカーの数にも比例しているのでしょうか。。?!
で、年間1億人も海外旅行している中国人ですが、昨年日本に来た中国人の数はたった220万人です。
1億人の、わずか2%ちょっと。
ここは伸ばしがいがあるというか、今後日本が観光立国として年間2000万人、3000万人を呼び込む為には、この中国市場に食い込むしか方法はないと思っています。
確かに台湾や香港は親日でリピーターも多いですが、人口が限られています。(今年度の訪日香港人数は100万人に届きそうです。これは驚異的な数字で香港は人口700万人しかいないので、なんと7人に1人が日本に来ていることになります。)
で、この香港が10年後に200万人、300万人になるかと言ったら、絶対ならないんです。同じく台湾やシンガポールも同じです。(タイやインドネシアは伸びシロはまだまだありますが、)欧米圏も「距離」という、どうしてもマーケティングだけでは越えられない壁があるので、自然狙うは中国なんですよね。
Photo by Doha Stadium Plus
中国人御用達のゲストハウスが現れてもおかしくない
日本人バックパッカーが全盛期だった90年代〜2000年初頭、海外どこに行っても「日本人宿」なる日本人しか泊まっていないようなゲストハウスが、そこら中にありました。
インドのパラゴンや、エジプトのサファリホテル、アルゼンチンの日本旅館などなど。それらの宿泊施設は日本人以外の外国人は、ほぼ泊まりにきませんでした。なぜなら宿泊客は日本人ばっかでウザイから・・
でも当時は日本人バックパッカーの数が多かったので、経営的には安定していたなんじゃいかと思います。宿の設備やスタッフのサービスとか関係なく、「日本人宿」と冠が付くだけで旅行者が集まってきていたので。
今後間違いなく訪日中国人旅行者は増えてきます。それに備えて、今からターゲットを中国人だけに絞り、中国人向けにマーケティングするのも戦略かもしれません。
確かにまだまだ旅のスタイルが洗練されていなかったり、マナーの問題など中国人を心地よく受け入れるには、越えなければならない問題が多いことは確かですが、ポテンシャル的にはやっぱり中国人でしょ、と思う訳です。
終わりに
日本人旅行者も昔は全然洗練されていなかったので、今の中国人旅行者のことを小馬鹿にするのはちょっと?かと感じます。
10年すれば中国人の旅に対する態度も変わるでしょう。
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