ゲストハウスをつくる

ゲストハウス経営を失敗しないために、検討すべき4つの「出口戦略」

ゲストハウス経営の「出口戦略」を考えないと、エライことになる
先週末このブログを見て頂いている方とお会いしました。
その方も将来的にゲストハウスを経営したいようで、お互い情報交換をしました。

そこで話題の中心になったのは、ビジネス用語では「出口戦略」や「イグジットプラン」と呼ばれていますが、

要するに、
「将来的に、立ち上げたゲストハウスを、どうしたいか?」
です。

ゲストハウス経営を始めてみたものの、そのゲストハウスを将来的に
大きくするのか?
または変化させていくのか?
もしくはやめちゃうのか?

を考える必要があるのではないかということです。

宿の管理人として、一生涯ゲストハウスを作った場所で生きていく覚悟があれば、もちろんそれはそれで構いません。愛着が湧いた土地で骨を埋める人生も素晴らしいと思います。

一方で、いつまでも自分一人が掃除、予約の受付、ゲストへの対応を続けていくのも大変です。始めのうちは面白いかもしれませんが、飽きてしまったり、体を壊したり、予期しないことは往々にしてあるものです。

どんな出口戦略があるのか、考える

僕自身も、生涯にわたって1つのゲストハウスを経営していく自信は、

全くない! です。

飽きやすいし・・
やりたいこといっぱいあるし・・
1つの土地で骨埋めたくないし・・

もちろん失敗する可能性も十分あると思っています。
そこで、ゲストハウス経営の「出口戦略」なるものを4つまとめてみました。

出口戦略について考える
(ちなみに一般的なスタートアップビジネスの出口戦略の種類には、大きく『M&A(事業売却)』と『IPO(株式公開)』の2つがあるそうです。)
参照:起業家なら押さえておくべき「M&Aイグジット(会社売却)」の基礎知識

1:ゲストハウスを多店舗経営する

もし1店舗目のゲストハウスがうまく行けば多店舗展開していきます。

2点舗、3店舗と増やしていけば、経営効率が上がることで従業員を雇用することができるようになり、現場業務は人にまかせ自分は経営者になることができます。

また立ち上げに必要なコストも経験値が上がるに連れて、より低コストで作ることができるようになるのではないでしょうか。

現在多店舗でゲストハウスを運営している会社で、代表的なところは「カオサンゲストハウス」や「ケイズハウス」など。その他にも長野県小谷村のゲストハウス「梢乃雪」も、最近近くの大町市に2店舗目である「ゲストハウスカナメ」をオープンしました。

2:ゲストハウス以外の業種に参入する

他業種に参入し、ゲストハウスの他に収入源を得ることができれば、リスクヘッジにもなりますし、何より飽きずに生きることができそうです。

ゲストハウスに関連した事業を何か見つけることができれば、相乗効果も狙えそうです。

例えば、現地発着型ツアー会社とか、カフェやレストラン、レンタサイクルとかどうでしょうか?

はたまた、地域おこしプロジェクトや、メディアを作っても面白いかもしれません。

大手の「ジェイホッパーズ」はゲストハウスの他に、飛騨高山で外国人向けに白川郷の半日ツアーを販売するJ-Hop Tourを運営したり、京都で外国人向けのシェアハウス事業を行っています。

また岡山県倉敷のゲストハウス「くるま座有鄰庵」代表の中村功芳氏はCLiPという「地域の風景をつなげる」を合言葉にした、まちづくり企画のグループを設立しています。

3:ゲストハウス経営を事業譲渡or継承する

これはゲストハウス物件(土地・建物ともに)を所有していることが前提条件ですが、ある程度収益力のあるゲストハウスを作ることができれば、土地・建物・ブランドごと譲渡してしまうのも手です。

昨今、訪日外国人の増加が期待される中で、ゲストハウス運営に興味をもつ個人・法人は多くいると思われます。その人たちに付加価値を上乗せした金額で売ることができれば、事業としては大成功です。

また、ご家族や友人に、適当な価格で事業を継承する方法もあると思います。

4:ゲストハウスを清算する

あまり考えたくはありませんが、、
もしゲストハウス事業が失敗してしまった場合、残念ながら清算となります。

清算した時に借金が残ってしまい首が回らなくなってしまわないように、当初からお金の使い方には注意したいところです。

またゲストハウスをやめた後のキャリアをどのように再構築できるのかも、考えておいた方がいいですね。

大切なのは、理想のライフスタイルとのフィット感

と、ここまで4つのケースを挙げましたが、始めから全てのシナリオを検討することは、なかなか難しいのも現実です。

僕自身もあまり深く考えず、会社を退職し現在開業準備中です。

出口戦略はライフスタイルとのフィット感が大切。

ただ間違いなく言えるのは、

自分が理想とするライフスタイル出口戦略を重ねるということ。

自分がビジネス的に成功して、お金持ちになるためにゲストハウスを始めるならば、多店舗展開(やはり一点突破は強い)や事業譲渡を考えるべきだし、

2つや3つ異なる仕事を持って自由に生きたい人は、他業種に参入することで地域や時間に縛られない働き方を目指すべきでしょう。(ちなみに僕はこっち)

そして地域に根ざし、そこで生涯生きていくならば、そもそもこんなコト考えずに低コストで開業するのもアリだと思います。

やってみないと見えない世界もある

そして、こんなことを言ってしまえば、元も子もないですが

まず行動してみなければ、何も始まらないというのも真理で、
開業後に見える景色は、開業前とは全然違うはずです。

さあ、どうする

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