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【レポート】話題の京都カプセルホテル「The Millennials」進化系はどこまで進化するのか?!。

【レポート】話題の京都カプセルホテル「The Millennials」先日、京都に出張に行った際、話題の進化系カプセルホテル「The Millennials(ザ ミレニアルズ)」を利用しました。

簡単な滞在レポートと、一応簡易宿所経営者としての感想を書いてみました。

The Millennials(ザ ミレニアルズ)は、どんなカプセルホテルなのか?

The Millennials(ザ ミレニアルズ)は、株式会社グローバルエージェンツが2017年7月に京都河原町三条にオープンさせたカプセルホテルです。
公式サイト 「The Millennials」

ビルの4〜8階部分がホテルになっており、レセプションおよび共有スペースは8階、4〜7階が客室となっています。ベッド数は152床。

8階の共用スペースは、コワーキングスペース「andwork京都」として一般にも開放しています。

特徴は、独自に開発したベッドスペース。チェックインの際に渡されるiPhoneでベッドの内の全ての機能を制御することができます。こちらの映像を見ると分かりやすいです。

ちなみに、Millennials(ミレニアルズ)とは?!

ちなみにミレニアルズとは、以下のような価値観を持った人たちを指すらしく、

所有とシェアを合理的に判断し使い分け、多様な価値観を受け入れ、身軽さや自由を求めます

個人的には、「ゆとり、さとり世代」のアメリカ的な言い方なのかなと思っています(間違っているかな?)。

The Millennials(ザ ミレニアルズ)体験レポート

京都のカプセルホテル「The Millennials」エレベーターでレセプションにある8階に上がると、まずは受付があり、そこでチェックインを済ませます。

京都のカプセルホテル「The Millennials」コワーキングスペースとなっている8階の共用部分は、片面が全面窓になっているため開放感があり、とても気持ちの良い空間でした。

京都のカプセルホテル「The Millennials」キッチンは広いし、バルミューダなどの最新の調理設備が整っています。

【レポート】話題の京都カプセルホテル「The Millennials」チェックインの際に渡されたiPhone。起動すると、専用のアプリが表示されます。アプリ以外の他の機能は使えませんでした。

【レポート】話題の京都カプセルホテル「The Millennials」こちらが客室。広いワンフロアにカプセルベッドが整然と並んでいます。

【レポート】話題の京都カプセルホテル「The Millennials」こちらがベッド空間。横幅130cmくらいで、120cmのセミダブルサイズのベッドでした。奥行きは220cmくらい。リクライニング機能(介護ベッドみたい)が付いていて、ベッドを倒すと室内で立ち上がるスペースはありません。

【レポート】話題の京都カプセルホテル「The Millennials」ベッド下は引き出し可能な収納になっていて、大きなスーツケースを開いたまま入れられます。

【レポート】話題の京都カプセルホテル「The Millennials」ベッドの頭の上に小さな棚があり、電源も完備されています。ここでスマホなどは充電できますね。

【レポート】話題の京都カプセルホテル「The Millennials」ベッドの頭上にエアコンの吹き出し口が付いていて、スマホでOn/Offが可能です。温度までは調整不可です。

【レポート】話題の京都カプセルホテル「The Millennials」シャワーはワンフロアに4台あります。ベッドはワンフロアに38台あるので、満室となれば約10人に1台です。

実際、The Millennials(ザ ミレニアルズ)を利用した感想

オシャレさ、設備のスペック度、ベッド空間の快適さ、料金(たぶん現在オープニング価格で2,000円くらい)、どれをとっても最高級でした。

このクオリティで旧来のカプセルホテル料金(2,000円〜4,000円)を継続的に提供できるなら、間違いなく流行る気がします。

一方で、公式のリリースには、「販売単価:6,000円前後」とあります。
株式会社グローバルエージェンツがミレニアル世代向けに特化した宿泊施設「The Millennials(ザ・ミレニアルズ)」を京都河原町三条に開業

6,000円も払って、ここに泊まる層っているんでしょうか?
流行り物に好きに消費されて、おしまいな気がします。

また、このカプセルホテルの一番の特徴であるIoT(Internet of Things(モノのインターネット))、つまりスマホでベッド空間のあらゆる機能が制御できる件に関しては、あまり画期的な印象は持ちませんでした。

ベッド脇にあるライトのスイッチやエアコンのリモコンが、スマホに代替されただけ。それならスマホをわざわざ起動する手間を考えたら、スイッチやリモコンで十分です。

さらに共有スペースの完成度は宿泊ゲストにとっては最高ですが、コワーキングスペースとして外から客を引っ張るだけの魅力を持ち得るのかというと、少し疑問符です。

どこに座っても電源あるし、キッチンは充実している。

様々なタイプの空間が用意されているので、一人で黙々と仕事をする人はカウンターテーブル、友人とゆっくり過ごしたい人はソファ席、仕事の話をプライベートな空間でしたい人は会議室など、用途に応じて使えるのはとてもよかったです。(なんども言いますがスペックは凄いです。)

ただコワーキングスペースの謳い文句として、ホテルのゲストと交流できるとありますが、何か積極的なコミュニケーションツールを媒介としない限り、ゲスト(特に外国人)がローカルと交わるかというと相当ハードルが高い気がします。

(あと、コワーキングスペースを利用する側のローカルも、ホテルに泊まっているゲストと交わりたいというニーズは果たしてあるのかな?)

となると、あまり他のコワーキングスペースと変わらないのかなというのが、正直な感想です。

終わりに

こちらの会社は東京に「ソーシャルアパートメント」というオシャレなシェアハウスを運営していたり、東京の根津という場所に「ホテルグラフィ根津」を運営しています。

今後The Millennials(ザ ミレニアルズ)は、2号店を渋谷に2018年1月開業予定、その後3年間で10施設のオープンを計画しているそうです。

楽しみですね。

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