ホテル/ゲストハウスマーケティング

ゲストハウス/ホステルのWebサイトに、SEOは必要ないと考える3つの理由

4362886799_4e9d693b8a_oWebマーケティングにおいて考えなければならないことはいろいろありますが、その内の一つにSEOというものがあります。

自社サイトが検索結果で上位表示されるための施策のことを指しますが、ぼくはゲストハウスやホステルのサイトにおいてはSEOは必要ないと考えています。(もちろん検索で上位表示されることに越したことはありませんが。)

credit: Sean MacEntee via FindCC

1、スマホシフトで検索数が減少している

スマホが普及し、人々が使用するデジタルデバイスがPCからスマートフォンに移り変わっています。

その結果、以前と比較して、「検索する」という行為自体が減っています。(スマホが小さいため検索行為が面倒 or アプリの方が便利、という理由のため)

特にゲストハウスやホステルがターゲットとする訪日外国人(特にバックパックー)は、PC使用率よりもスマホ使用率の方が断然高いと思われます。

スマホで全てが完結するようになった今、以前のように重たいPCを持ち運びながら旅をする必要はなくなりました。

2、OTAs(オンライン宿泊予約サービス)が強くなっている

では、スマホ片手に世界を旅する旅人たちが、どのようにホテルを探し予約しているかというと、Booking.comをはじめとするOTAs(オンライン宿泊予約サービス)です。

As OTAs dominate millenial mobile mindshare, hotels need to reevaluate their mobile strategies
こちらの記事にもあるように、海外では35歳以下の人たちはOTAsが提供するスマホのアプリを俄然支持しているようです。

ゲストハウスクリエイターズノートの以前の記事にも書きましたが、このスマホ化という世界的な潮流に乗り勢力を拡大しているBooking.comのに待ったをかける為、GoogleもGoogle Finderというサービスを繰り出しています。
オンライン旅行会社のライバルとなった「Google Hotel Finder」は、旅行業界のゲームチェンジャーとなるか?!

ということで、旅行者が宿泊施設を探す際、もはやGoogleやYahoo!で検索する時代は終わりました。これからは、スマホのアプリです。

3、個性が魅力のゲストハウスを検索で探す人は少ない

そもそも論ですが、ゲストハウスやホステルというのは、快適な寝る場所を提供するビジネスホテルなどと比較して、「超個性的な宿泊施設」なはずです。

ゲストハウスオーナーの個性や姿勢、内外装のDIY感。その場所に集まる人たちとの出会いなど。当然ゲストハウスに泊まる旅行者もビジネスホテルの旅行者と比べて、(良い意味で)変な人が多いはずです。

そんな変な人をターゲットとする超個性的な宿泊施設が、「市町村名+ゲストハウス」などで「検索する人」をターゲットとするべきではないと思っています。

検索する人とは、ニーズが顕在化していない人です。

つまり、自分がどんな宿泊施設に泊まりたいか分かっていない人。検索してGoogleに表示された結果から、なんとなく選択する人です。

そんな、なんとなく泊まりに来る旅行者を狙うよりも、決め打ちでこの宿に泊まりたいという旅行者を狙うべきです。

そして、そんな普通より少し熱い気持ちを持った旅行者を集めるためには、SEOという施策は適当ではないし、もっと他にやるべきことがある気がしています。

終わりに

逆説的ですが、SEOのこととか考えず自施設に合うファンを増やす努力を絶え間なく続けて行った先に、検索上位表示という「ご褒美」が待っているような気がします。

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