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【5社比較】「こんなホテルやるんだけど、どのスマートロックが合うんだろう?」

ここ最近立て続けに、ホテルのスマートロックについて質問を受けました。「こんなホテルやるんだけど、どのスマートロックが合うんだろうと…」と、みなさん悩んでいるようです。

確かにスマートロックの会社が増えてきて、どれ使えばいいかよく分からないですよね。自宅で使うならともかく、不特定多数が泊まるホテルならなおさら、失敗できないので。

スマートロックと物理キーとの違いは、

  1. 落とさない
  2. 人を介しての受け渡しが不要
  3. スペアキーの管理が不要で楽

今は、コロナ禍で対面でのコミュニケーションがはばかられるため、スマートロックはめちゃくちゃ便利です。これが普及したら、対面でのチェックインも無くなるでしょう。

自分自身も今までに4つの鍵タイプを試してきました。一棟タイプの宿からアパートメントホテルまで、自社で実際に使ってみた鍵の感想をここでは書きたいと思います。

ぜひ参考にしてください。

と、その前に!

まず言葉の定義だけ確認してください。

スマートロックと似たような鍵で「テンキー錠」というものがあります。スマートロックとテンキー錠は全く別物です。混同している方は注意してください。

スマートロックとテンキー錠の違い

スマートロックは、Wi-Fi接続PCやスマホの管理画面から操作できる鍵です。管理画面上でパスワードの変更ができるほか、入退室も記録することができます。鍵の本体は電池で動作します。

一方、テンキー錠はWi-Fi接続できません。そのため遠隔でパスワードの変更ができず、鍵本体から変更します。電池式(デジタルテンキー錠)もあれば、電池要らずのテンキー錠もあります。

RemoteLock(スマートロック)

Wi-Fi型のスマートロックではおそらく一番有名なブランドです。アメリカの会社ですが、株式会社構造計画研究所という会社が窓口になっています。

積極的にプロモーションやセミナーをやっているので、スマートロックを検討している方は一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

僕らも2つの宿で実際にリモートロックを使っています。

一部有料記事になっていますが、このリモートロックを使って宿を自動化した話です。
【上級者編】ホテル運営の自動化に挑戦した話

月1,100円/1台から使えるので、小規模な宿ならそんなに費用負担ないですね。

リモートロックのメリット

  • Wi-Fi型なので遠隔でパスワード変更が可能
  • 入退室記録が管理画面で確認できる
  • お客様が入室したらメールが飛ばせる
  • 電池の残量が管理画面から分かる
  • 1つの鍵に複数のパスワードが設定可能
  • 物理鍵もあるので、何かあっても開けられる
  • アクセス可能な日時をあらかじめ指定できる
  • AirbnbやInstabaseなどの予約サイトとのとのシステム連携
  • Beds24やねっぱん!などの宿泊管理ツールとのシステム連携

リモートロックのデメリット

  • 月額課金制
  • 鍵本体は35,000円
  • 取り付けはプロに
  • 時々サーバー落ちて管理画面入れない
  • 電池の消耗が他の鍵より早い
  • 初期設定が煩雑

LINKEY(スマートロック)

リモートロックと似たようなスマートロックに、LINKEYがあります。

穴開けすることなく既存のドアに取り付けられるリモートロックとの大きな違いです。もし既存のドアがすでにある場合は、LINKEYの方が手軽にスマートロックを導入できます。

基本的なメリット・デメリットはリモートロックと同様ですが、両方使った感想としては、Remote Lockの方が細かな設定やカスタマイズが可能です。

月額費用は500円/1台です。リモートロックより少し安い。

KEYLEX(テンキー錠)

はい、みんな大好きキーレックスです。民泊やゲストハウス系は、このキーレックス使っているところ多いです。長沢製作所という会社が作っています。

キーレックスの特徴は、電気を使わない構造になっているので、電池交換が不要でWi-Fiと接続しなくても手軽に使えることです。雨にも強いので玄関の鍵にも問題なく使えます。

そのため、鍵に関するトラブルがほとんどないのが最高に良いですね。うちは、町家の一棟貸しのエントランスにこのキーレックスを使っています。

キーレックスのメリット

  • 電池交換が不要
  • Wi-Fi接続不要なので、いつでも安心
  • 頑張れば素人でも装着できる
  • 安価

キーレックスのデメリット

  • 見た目がちょっとダサい
  • ボタンが押しにくい
  • 使い方が分かりにくい機種がある。(特に丸いノブのタイプ)
  • パスワードの変更が面倒(機種によっては分解する必要がある)

GATEMAN(テンキー錠)

韓国メーカーのデジタルテンキー錠です。このモデルは、Wi-Fi接続ではないので遠隔でパスワード変更や入退室記録は取れません。

テンキー錠にしては安価なのが良いですね。僕も一部の宿の客室で使っていますが、今まで問題なく使えています。

この類のスマートロックはAmazonで検索すると、色々出てきます。正直、レビューなどをチェックしても機能はどこも似たり寄ったです。

ゲートマンのメリット

  • 安価(約10,000円)。ただし並行輸入品です。正規品だと3万円くらいします。
  • スタイリッシュなボディ

ゲートマンのデメリット

  • 並行輸入品の場合、サポートが韓国になるので少し心配...

SAMSUNG(テンキー錠)

こちらは韓国サムソンのデジタルテンキー錠です。

上に挙げたゲートマンも韓国メーカーですが、ボディの形や機能はほぼ一緒です。値段も変わりません。おそらくOEMで同じ会社が作っているのでしょう。

メリットとデメリットはゲートマンと同じなので飛ばしますね。

美和ロック(テンキー錠)

うちは宿のエントランスに美和ロックのテンキー錠を入れています。電子盤が付いてて20万円くらいする立派なやつで導入する際は迷いましたが、開業して7年ですが今まで一度もトラブルもなくさすが美和ロックって感じです。

とはいえ、かなり高価なので客室のドアには美和ロック使っていません。

一応Amazonで検索したら、割と安価なデジタルテンキー錠がありました。使ったことないので、詳しいレビューは書けませんが日本メーカーの安心感はありますね。

吉岡的結論

確かにスマートロックは便利です。

管理画面からちょいちょいとパスワード変更したり、お客様がきちんとチェックインしたかどうか管理画面から確認できるので。あとは清掃スタッフ用のパスワードを設定したり、すべてのドアで解錠できるマスターキーを設定したり。

とはいえ、ホテルのPMSと連携して使うとなると、それなりに設定が煩雑になり気軽に使えるわけではありません。

特にお客様ごとにパスワードを発行している場合、かつそれを自動でメールで伝えたりする設定になると、かなりの知識が必要になります。もちろん初期設定さえやってしまえば、楽なんですが。

あとスマートロックはその多機能さゆえ、月額の固定費がかかります。例えばリモートロックだと仮に10室あるホテルの場合、1ヶ月に11,000円必要です(1,100円/台)。

それを考えると、テンキー錠でも十分じゃないかと思う宿もあります。物理キーからテンキー錠に変えるだけで、充分ホテル運営が楽になりますよ。

終わりに

高野山ゲストハウス「Kokuu」のオーナー高井さんとZoomコンサル

というわけで、高井さんからスマートロックについて聞きたいことがあるとのことで、少しお話しさせていただきました。高野山ゲストハウス「Kokuu」素敵なところなので、高野山に修行に行く際はぜひKokuuへ。

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