海外のAirbnb関連の情報を漁っていたら、面白い洞察を見つけました。
「Most Important Travel Trends of 2015(2015年の最も大切な旅行トレンド)」と題するエントリーの中にAirbnbが登場するのですが、曰く・・
the line between hotels and rentals has become blurred.
訳すと、
ホテルとAirbnbの垣根が曖昧になっている。
ここで出てくる「rentals」はレンタルホームやレンタールルームを指し、Airbnbのサービスのことを言ってます。
Airbnbのホテル化とは?!
AirbnbのHead of Global HospitalityであるChip Conleyが、Airbnbのホスト(お部屋を提供する側)に対してこうアドバイスしています。
Improve the guest experience.
ゲストエクスペリエンスとは日本語で「おもてなし」と訳されますが、滞在中のゲストの満足度を高めるためにホスト側はもっと努力しましょう、ということです。
例えば、駅までの送迎やウェルカムドリンクのサービス、レストランの予約代行などでしょうか。
従来であれば、ただの空き部屋と旅行者をマッチングさせるだけのサービスであったAirbnbが、ホストに対してホテルのコンシェルジュのような機能を求めているのです。
これは、確かにAirbnbのホテル化です。
ちなみに、Airbnbと似たようなサービスに「BeMate」というサービスがあるのですが、このBeMateのコンセプトが「Unique apartment with hotel service」です。
なんと、普通のアパートメントなのにもかかわらず、ルームサービスがあったり荷物を預けたり、まるでホテルのようなサービスを提供しているのです。
ホテルのAirbnb化とは?!
一方で、Airbnb人気にあやかろうと、ホテルのAirbnb化も進んでいます。
Airbnbのキャッチコピーの一つは「Live like a local(暮らすように旅する)」ですが、同様のコピーを使用するホテルが増えてきているなと感じます。
またちょっと変わったロケーションにあるリゾートホテルや、ユニークな体験を提供するホステルやゲストハウスなどは、Booking.comなどの大手サイトのほか、Airbnbのサイトにもお部屋の在庫を提供しています。
以前Airbnbの担当者に、ホテルや旅館、ゲストハウスなどの宿泊施設もAirbnbに登録することができるのか聞いてみたところ、何か特別なサービスを提供しているのであれば審査(ホストになるには、審査があります。)に通りますよ、と言われたことがあります。
つまり大手のホテルやビジネスホテルは難しいけれど、独立系の個性的な宿泊施設であれば問題ないという認識です。(以前こんな記事を書きました。)
黒船「Airbnb」がやってくる!ゲストハウス経営者が恐れる「新しい未来」
というわけで、ホテルのAirbnb化は今後も加速していくものと思われます。
終わりに
2015年の旅行トレンドをいろいろ追いましたが、海外ではやたら「Live like a local」と言った言葉が並んでいました。
Airbnbを利用して宿泊先を探し、Eatwithで旅先のディナーを予約する。
そんな未来が待っているのでしょうか。
参照:Your Rental Will Look More Like a Hotel
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