ゲストハウスをつくる

思い立ってわずか10ヶ月!貯金20万円でスキルもない僕が東京にゲストハウスをOPENした方法

はじめまして。
突然ですが、2017/02/22より東京都の両国でopenしましたゲストハウス
Guesthouse Fete の支配人岩本と申します。

今回は、Blue Hours Kanazawaのオーナー様
吉岡さんに許可を頂いて、僕がゲストハウスをやりたいと思ってから支配人になるまでの経緯を書いてみたいと思います。

そもそも僕はゲストハウスのオーナーではないのですが、

同じようにゲストハウスを開業したい人向けに何か良い刺激になればと思いここまでの経緯を書かせていただきます。

何故ゲストハウスをやりたい風になったのかの経緯と僕は何者かなのですが、
�学生時代はずーっと勉強をせずサッカーだけをしてきて

高校を卒業してからは、地元の野良猫と遊ぶのが好きだったのを理由に
ずっと続けていたサッカーをきっぱり辞めて動物の専門学校に入学しました。

そこでは犬猫の動物看護師の勉強をしつつ
勝手に水族館やサファリパークに研修に行きイルカのトレーナーや、サファリの飼育員をしたりをしていました。

(日に焼けすぎてイルカとほぼ同じ色です。)

最終的に3年間動物の学校に通って
就活の時期になり自分の好きな事を仕事としてやろうと考え
出て来た答えが
「あ、 やっぱりサッカーがやりたい!」
でした。
3年動物の専門学校に通って 最後の就職インターン先が ドイツサッカー留学2週間です
(我ながらヤバイですね )

そのインターンで自分も海外でサッカーがまだ出来る自信がつき、卒業したらドイツに本格的にサッカーをしに行くことに決めました。

卒業して、ドイツに渡り 2ヶ月間 地元のクラブチームの練習を回り そこでもあることに気づきました。

「あれ、待って待って ドイツ、、日本人多過ぎない?」

せっかく海外にいるのに 周りが日本人ばかりの環境が嫌で、チームを辞め

その次週 勢いでイメージ的に日本人が少なそうなクロアチアに移りました。
長くなりましたが実はここが僕のゲストハウスの原点です。

クロアチアでお金もなく言葉もしゃべれない僕に 安い値段で泊まらせてくれて
それに加えてたくさんのモノを与えてくれたのがゲストハウスでした。

それまではホテル以外の選択肢を知らなかったのですが、
お金が無い状況でしかも英語も全く出来なかったので 、
日本人のやっている安宿を探した結果
日本人オーナーの経営するクロアチアのゲストハウスを見つけ

次のサッカーチームのセレクションまでの調整期間で1ヶ月間 お世話になりました。

そこでは、たくさんのバックパッカー
日本人旅行者、サッカーのフーリガン、
アルコール中毒を絵に描いたようなおじさん
タイのガッツリ ゲイカップル
まで幅広くたくさんの人に1ヶ月間で会えて

言葉が分からないながらも
一緒にご飯を作って食べたり、世界遺産を見に行ったり、-14℃の中 朝から僕のサッカーの練習に付き合ってくれたり
次のサッカーのセレクションの国をオススメしてもらったり、
ありがちな話ですが色々な価値観を与えてもらって、人生ってサッカーと動物以外にも
色んな選択肢があるんだなと凄く貴重な事をたくさん学ばせてもらいました。

それから1ヶ月が経ち、次のチームのセレクションの為にオーストリアに飛び
そのまま6ヶ月近くプレーをして そろそろ新しい事に飛び込んでみよう!と 見切りがついたのでふらりと帰国しました。

帰国してすぐ、クロアチアのゲストハウスで過ごした時を思い返した時に
その時に感じた感覚を忘れられず

自分も周りの人も価値観広げられて、友達が世界中に増えて、しかも毎日世界中の面白いエピソードが聞き放題ですよ!
うわ 楽しい 絶対やろう 笑

と 急に 自分の中で方向性が固まり、2016年4月くらいからゲストハウスを始める為に動き始めました。
(この時 貯金残高 20万円 笑)

僕は英語がこの頃まだまだ喋れなかったのですし、かと言って教科書を買うお金もなかったので、
実際に働いて英語に触れながら ゲストハウスの運営も学ぼうという事で

日本橋にある ホステルの Grids さんのbarでバイトを始め、英語を毎日少しずつ聞いて喋っての繰り返しをしたのと、
運営面でゲストハウスの1日の流れを覚え、
barでゲストの日本へのニーズを聞きながら過ごしていました。

それと並行して、今後ゲストハウスをやるなら 内々じゃなく たくさんのゲストハウスで集まって合同でイベントをしたりしたら楽しいかな?普通に泊まるより、イベント
企画の立場で関わった方がより仲良くなれるかな?と思い人脈を作るために

都内のゲストハウスのラウンジスペースを借りて 旅が好きな人を集め 定期的にイベントを開催していきました。

その時期、僕はイベントでもバイトでも どこでも誰に対しても 絶対ゲストハウスを作ります!うるさいくらい毎回毎回言い続けていました。
(実際相当うるさかったと思います 笑)

ゲストハウス関係の人と会うためにバイトを減らして 人と会ってイベントをしてを繰り返しながら、
自分がゲストハウスを作る時に工事をする際の費用を少しでも抑えるために
内装工事の現場で働いたり

お金を考えずにとにかく動きまくった結果、お金は4月以降やっぱり全然増えませんでした。
(2016年10月時点で 貯金は驚異の40万弱 全然増えてません 笑)

そんな事をしつつ、2016年11月から 自分の運営したいゲストハウスの規模に近いゲストハウスを探して、
IZA浅草ゲストハウス という浅草のゲストハウスで無給のフリーアコモデーションスタッフで働き始め、今後やりたい規模感での運営はどうやるのかを学び始めました。

そこでは自分のやりたい規模のゲストハウスで所に働く事で
実際に自分がopenする時の イメージが強く湧くし、スタッフ雇用、コンテンツ決め、掃除のやり方、資金繰りの面も一気に自分の中で固めやすくなります。

Iza浅草でフリーアコモデーションをしつつお金を貯めて
3年後位まには、自分でopen出来ればと思っていた矢先に
以前、ゲストハウスのラウンジを使ってイベントを開催した際に使わせて頂いた
匣ホステルアンドバーの オーナーさんから あるお話しがきました。

『岩本君 実は匣ホステルのオーナを退くことになって
物件を新しい投資家さんの元 自由にゲストハウスとして運営していってくれる若者を探しているんだけど プレゼンしてみる?』

『え、、?! 少し考えてみます、、! 』

あまりに急な展開でよく分かっていなかったですし、
自分の力とお金でゲストハウスを作りたい !その方がなんかかっこいいと考えていた部分もあったので、その話に乗るか 聞いてみるかすごく迷いました。

ただ、自分のゲストハウスをやる上での本来の目的を考えた時に

国や年齢を超えた人と人の出会いを作りたい、
来るゲストに新しい発見や出会いを持ち帰ってもらってその人の次の何かに繋げて欲しい

そして僕自身もその出会いの中から沢山のものを得て 自分の次へ繋げたい。

そこが根底にあったので、
僕の場合自分のお金で作る作らないはあまりこだわる必要がなかったですし、

物件があって運営 や コンセプト 内装 全てを任せていただけるのまず今後もあり得ない展開だと思い
一度投資家さんと会ってお話しする機会を頂く事に決めました。

そこで、コンセプトややりたい事を話して 次会う時までにプレゼンを作って
投資家さんにこれでイケる!と感じてもらえたらゲストハウスとしてプロジェクトを進めるという内容でした。

プレゼンまで一週間しか無かったのですが、僕はPCが全く使えなかったので
そんなに大切なプレゼン資料を
スケッチブックにボールペンでまとめるという 圧倒的にアナログなやり方で作りました。

ただ、常に どんなゲストハウスを作ろうか
どうすれば稼働率が上がるか
スタッフが楽しく働けるか
自分がゲストなら何がしたくて、
何をしてもらえたら嬉しいかを妄想していたので

プレゼンのアイデアや どうすればいいゲストハウスを作れるかのイメージ自体は沢山あり割とすぐにまとまりました。�
そしてプレゼンの日、
10分間のスケッチブックプレゼンテーションを経て、
無事に投資家さんにイメージが伝わり ゲストハウスの運営を任せてもらえる事になりました。

それが決まったのが2016年12月
宿のスタート予定が2017年2月
決まりはしましたが正直オープンまで全然時間はありませんでした

ただ、まだまだ見てみたい地方のゲストハウスが沢山あり 時間とお金は使いますが

それ以上に得れるものが大きいと確信していたので 残りの貯金で12月中はヒッチハイクをしながら日本一周ゲストハウス巡りの旅を決行しました。

一周の旅を通して沢山のゲストハウスの様々な運営の仕方が分かったのは凄く大きかったですし、
何より 沢山の 人 との出会いで本当に旅で使ったお金と時間より 得られたものが大きかったと感じられました。

2017年1月 東京に戻り工事や運営の打ち合わせ、コンテンツの用意をする中で
予算的面、資金的な面で どうしても

与えられた予算でどこまでいいものを作れるか考え抜いて、削れるところは削らなければいけない

工事が本来2週間かかるのに 時間が6日しか取れない

といった僕1人の力じゃどうにもならない問題が沢山発生してきました。

そんな時僕を助けてくれたのが、今まで出会ってきた友人やゲストハウス関連の知り合いのみんなでした。

工事は 本来200万以上かかるモノを、
元々僕が働いていた内装工事の会社の方が半額近く安く仕上げてくれる男気を見せてくれ、

HPは以前からゲストハウスをやりたい僕を応援してくれていた方の知り合いでHPを作れる人がいるからと、すぐに制作をしてもらえ

工事日程も6日じゃ無理と言われながらも
今までゲストハウスをやりたいと言い続けて沢山の人に会っていたおかげか、

前日募集に近い形でしたが6日間で30人以上の方が 泊りがけ 徹夜で 連日 無給なのに手伝ってくれて何とか完成を間に合わせることもできました!

本当に感謝です!!

このOPENまでの期間を通して色々な事がありましたが、僕はいくつか大切な事を再認識することが出来ました。
(あくまで僕の見解です 笑)

まず、ゲストハウスをOPENする際に
お金稼ぎより先に 人稼ぎを しておいて本当に良かったなと感じました。
お金を稼ぐより
自分を助けてくれる 応援してくれる人 ファンを増やしておく事で
自分自身価値観が広がるし、
その人との繋がりからお金や、自分にとって必要な事も後々付いてくるんじゃないかと思います。

そして、自分のやりたい事を堂々と人に発信する事の大切さも感じました。

沢山の人に会っても、
自分のやりたい事を知らせないとファンになってもらう事も 応援してもらう事もできないので、
自信をもって自分のやっている事、やりたい事を伝える事で初めて 沢山の人に出会う事が意味を成すと思いました。

僕の場合かなり特殊な形で 元々ゲストハウスだった所を引き継いで 運営を変えていく事で自分の思うゲストハウスのOPENまでに至りました。

これから大変な事が沢山増えてくるのが目に見えていますが、すでに沢山のゲストに来て頂きとても毎日楽しく運営しています!

Guesthouse Feteのコンセプトは
体験から出会いへ
ただ何かを一緒に見る 聞くより

何かを一緒に体験した方がよりゲスト同士、ゲストとスタッフや地域の人も仲良くなれる

実際に自分で体験する事で次に誰かにそれを伝えたくなる

ただの出会いではなく、ゲストハウスで別れた後も 繋がれる関係を作れるような場所を目指しています!

ただいま一緒に宿を盛り上げてくれる
オープニングのスタッフ、フリーアコモデーションのメンバーも募集しています!^ ^

気になる方は
guesthousefete@gmail.com
までお気軽にご連絡下さい!

HP
http://fete-guesthouse.com/

facebook
https://m.facebook.com/guethousefete/

ゲストもスタッフも地域の人も楽しめる宿を作って行きましょう!

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