ホテルをつくる

ホテルの客室定員を変えたら売上が9倍になった話

ホテルの売上を増やす方法はいくつかありますが、今回紹介するこの方法は結構トリッキーで、あんまり知られてないやり方だと思います。

でもやり方次第で、簡単に売上が上がります。

もし、サービスをより良くする、料金を上げ下げする、プロモーションを打つなどでも効果が出ない場合は一度検討してもいいかもしれません。

定員を増やして売り上げUPした方法

どこにでもあるような古いアパート物件を改装し、1室の定員を6名に増やし、結果的に売上が最大で9倍になったことがあります。

部屋のサイズは約20㎡あったんですが、そこに2段ベッドを2台導入しました。
上段をシングルサイズの布団、下段をダブルサイズの布団を敷いたわけですが、この変更により最大で定員6名の部屋になったわけです。

以前は何の変哲もないワンルームのお部屋だったので、賃料5万円でも全然入居者がありませんでしたが、これがなんとリノベーション後は繁忙期で最大45万円の売上を叩き出しました。

凄まじくないですか..この違い。
5万円が45万円。

9倍です。

ホテルなので需要に合わせて料金を変動させていたのですが、GWやお盆は1泊24,000円の料金をつけていました。平日は12,000円〜です。
それでも余裕で埋まりました。(もちろんコロナ前の話ですが)

繁忙期だけでなく、閑散期でもきっちりと10万円以上を売上確保し、年平均で20万円以上/月の売上になり、オーナーさんも大喜びでした。

定員を減らして売り上げUPした方法

今度は逆に定員を減らして、売上を上げた方法を紹介します。

定員が最大で6名の1棟貸しスタイルの宿を運営していましたが、定員を4名に変更したことで客層を変え売上を上げました。

どういうことかというと、定員が6名の時は大学生グループや女子会などの利用が多かったんです。みなさん若いので、あまりお金を持っていないはずで、単価も上げられず苦しんでいました。

例えば、6名で泊まって1棟で20,000円とかです。
この料金であれば、1人あたり3,000円ちょっと。若い人でも十分泊まれる金額です。

これを定員を4名にして、料金を40000円に上げました。
この変更で1人あたりの料金は10,000円になり、かなり割高感が出ます。

当然若い人からの予約は減り、今度は30歳台以上の大人から予約が入るようになってきました。
一棟貸しなので子連れのご家族の利用や、ご年配の2人組もあります。

彼らは、若い人ほど料金にシビアでないので、この料金でも受け入れられました。
結果的に、単価をあげることに成功し、売上も上がったというわけです。

さらに定員を減らしたことで副産物として良いこともあり、

  • 水道光熱費が減った
  • バカ騒ぎする客が減った
  • 平均宿泊数が伸びた

などの好影響がありました。
最高ですね。

定員を変える際の注意点

当たり前ですが、闇雲に定員をいじると失敗します。
コツとしては、マーケットに歪みが生じてないか注意深く見ることです。

先の例の6名部屋を作った時の話ですが、当時は6名が1つの部屋に一緒に泊まれるホテルがありませんでした。
仮に6名で旅行に来ても6名部屋がないから、ホテルのツインルームを3部屋取らなければならないような状況です。

狭くてもいいから一緒の部屋に泊めさせてくれ、とお客様からホテル側に提案があったりと。(もちろん旅館業法で定められた定員を超えて泊めるのは違法なので断らざるを得ないのですが。)

マーケットは6名部屋を求めているのに、供給側がそれに応えていないと、このようなおかしな現象が目につきます。
そこに着目して、定員を変更するわけですね。

いわゆる、マーケットイン的な発想です。

終わりに

この歪みを見つけるかどうかが勝敗の分かれ目ですよね。
ここも深掘りしたいですが長くなりそうなのでまた!

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