ゲストハウスクリエイターズノートブログを通して、絶対に起こってほしくないコト
もうすぐこのゲストハウスクリエイターズノートというブログを書き始めて1年になります。当初は誰も見向きもしなかったブログでしたが、最近では本当に多くの人に見ていただくようなブログになりました。
それに伴って、自分でも驚くほどのお問い合わせや相談を受けます。おもにゲストハウスを開業予定の人や将来的に開業したい人からが多いのですが、少し心配なこともあります。
credit: Michelle Brea via FindCC
このブログはゲストハウス開業を煽っているわけではありません。
このブログは、約1年半前にぼくがゲストハウスの開業を思いつき金沢の街でゲストハウスをオープンするまでの軌跡を綴ったものです。(まだオープンしてませんが。。)
物件探しから、マーケティングのこと、リノベーションのことなど僕の実体験を率直に書いており、資金が潤沢ではない個人がどうやったらゲストハウスが開業できるかが大体掴めるようになっているはずです。
ゲストハウス開業までの道のりは本当に大変で、こんなに大変なコトが初めから分かっていたらゲストハウスを開業しようなんて思わなかったかもしれません。少し前のエントリーでもそんなようなことを書きました。
予想外のことが起こり続ける事業の立ち上げ時期:ゲストハウス開業詐欺になってしまうので、もう開業時期は書きません。
なので、ゲストハウス開業を決断した人にとって少しでもこのブログが役に立つように頑張って書き続けています。
一方ですごく怖いのは、このブログを読んだことで「ゲストハウスって面白そうだな、俺もいっちょやってみるか」って思われてしまうことです。
常々、使う言葉には気をつけているつもりですが、ぼくはゲストハウスが世界を変えるとか、地方を活性化する夢や希望に溢れた事業だと考えていません。もしそのように誤って伝わってしまって、このブログを通じてゲストハウス開業に人生の舵を切る人がいたとしたら、ぼくはどのように責任をとってよいのか分かりません(とらないけど。)。
もちろんそれで無事開業して、成功して、幸せになる可能性もなきにしもあらずですが、その逆になる可能性が高いかなと実際ゲストハウスを作っているぼく自身が感じているから、このように書いています。
なんだか最近は日本中にゲストハウスが増えてきてゲストハウスがブーム(?)なんて言葉を聞くので、過去に存在したユースホステルブームや、ペンション開業ブームと照らし合わせて(当然両者とも儚く消えていった)、なんだか暗い気持ちになってしまいます。
ゲストハウスという事業が一過性で終わってしまわないように、またブームに乗って失敗して、後戻りできなくなってしまわないように(自分への言葉でもあります。)、慎重にことを運ばなくてはなりません。
ゲストハウスやりたいんですけどって聞かれたら、止めたほうがいいよってとりあえず答えてます。
終わりに
今日書いたことが被害妄想であれば良いのですが、問い合わせ内容とかを見ると、どうしてもそうは思えなくて。
ゲストハウスを開業できるくらい行動力があってリスクを負える人は、こんなブログを見ずとも自らの足でドンドン進んでいくと思うので、あまり心配してはいないのですが。
関連記事
-
-
東京でゲストハウスを開業するために、ブチ破らなければならない7枚の壁
Photo by neekoh.fi 長野県でゲストハウス開業予定だった物件がダ …
-
-
予想外のことが起こり続ける事業の立ち上げ時期:ゲストハウス開業詐欺になってしまうので、もう開業時期は書きません。
いつになったら開業するのでしょうか。GoodNeighbors Hostelは。 …
-
-
新ゲストハウス「Blue Hour Kanazawa」でクラウドファンディングに挑戦します!
クラウドファンディングを利用し、「Blue Hour Kanazawa」の資金を …
-
-
ゲストハウスは街のキュレーターだ!街の情報を取捨選択するゲストハウスの役割について書いてみた。
最近よく「キュレーション」という言葉を聞きます。キュレーションをする人は「キュレ …
-
-
ゲストハウス経営を失敗しないために、検討すべき4つの「出口戦略」
先週末このブログを見て頂いている方とお会いしました。 その方も将来的にゲストハウ …
-
-
ゲストハウスの名前は「GoodNeighbors Hostel」と言います。
金沢でゲストハウスを開業します。そんなエントリーを書いたのはもうだいぶ前です。 …
-
-
粛々と評価75%以上のドミトリーベッドの写真を張っていく | ロンドン編
ホステル・ゲストハウスオンライン予約サイトで業界ナンバーワンの「Hostelwo …
-
-
開業後~3ヶ月の予約の推移とゲストハウスを開業するなら絶対覚えておいたほうが良いこと
昨年の11月にBlue Hour Kanazawaが開業してから3ヶ月経ちました …
-
-
【はじめまして】こんにちは、奈良で開業します。
はじめまして、こんにちは。平山です。 誰? 奈良でゲストハウスを開業しようと思っ …
-
-
ゲストハウス物件が決まったら、Googleマイビジネスに登録しよう!
ついに北陸新幹線が開業しました。 いたるところに「新幹線が春を連れて、やってくる …
Comment
ご無沙汰しています。
この内容を読んで、ちょっと気になったので、コメします。
自分とは、退職時期と開業活動時期が、ほぼ被っていたので、自分の場合は、当ブログに触発されてやっていた訳では、ありません。
(今現在は、開業を諦めて、再就職活動中です。)
非礼を承知の上で、言わさせて頂ければ、最初に当ブログを読んだ感想は、「色んな面の見立てが、甘いんじゃなかろうか?」と言う事でした。
ただ、今回の件で懸念されているように、GH開業知識が全く無い方が、このブログを読むと、何となく煽ってしまっている内容になってしまっているのかな?と感じます。
今は、良くも悪くも「ネット社会」でしょ?
要するに、誰でも簡単に情報が入手できてしまっている、情報の垂れ流し状態なんです。
それらのネット上の情報を読んで、その真偽を判断しなければならないのは、読み手でしょう。
ただ、書き手にそのような意図が全く無いにせよ、書き手である人間の方に全く責任が無いかと言うと、ネット上で一般公開されている訳なので、そうとも言えないのかな?と私個人は思います。
書き手が、読み手に参考にされるような意図がなくても、参考にされてしまっているのが、事実なのではないでしょうか?
細かい事を言えば、表記の誤りについても、然りです。
以前に、指摘させてもらった用途変更不要の100㎡「未満」と「以下」についてですが、「未満」と「以下」では、大きくその意味が違ってきます。
その後のブログで、また「以下」となっていましたが、その時には指摘していませんでした。
それと、「管理人室は、敷地面積から除外される。」とも記載されてもありましたが、建築基準法上の旅館業の管理人室は、宿泊施設の一部として見做されます。
従って、除外されずに計上されます。
強引に100㎡未満とする場合には、宿泊客が全く入れない様に床から天井まで壁で、完全に仕切らなければなりません。
要するに、活用できない全くの無駄なスペースを作らなければならないと言う事です。
記載されている内容に間違いもありますし、煽ってしまっているような内容にも取れてしまいます。
従って、一度、GH開業が困難を極める理由を箇条書きにして、まとめられた方が良いのでは?と思います。
ごめんなさいね。
私は、クレームを付けている訳でも文句を言っている訳でも無いです。
ただ、一アドバイスとして、受け取って下さい。
最後に。
GH開業の場合は、まず開業までが、途方もなく大変です。
特に「許認可取得」と「物件探し」が、困難を極めます。
許認可については、4~5年前よりも、一層厳しくなっています。
また、物件探しですが、不特定多数の人間が出入りする宿の性質上、近隣住民が、嫌がります。(借りてやる場合は、オーナーも嫌がります。)
それと、100㎡未満で宿をやるには、物凄く手狭で、自分が住み込む場合は尚の事です。
公的金融機関からの借入を行わなくても開業できるならば、助長はしませんが、無許可で営業された方が良いような気がします。
(公的金融機関から借入を行う場合には、許可取得が必須。)
まともに法規通りにやろうとしたら、とんでもなく資金が必要です。
日本は、法令が厳し過ぎですね。
自分は、開業はできませんでしたが、開業してからも大変だと思います。
開業地にもよりますが、純粋な観光地の場合は、平日は殆ど宿泊客は来ないと思います。
週末若しくは、長期休暇くらいが、良い所でしょう。
外国人旅行者などと言うのは、流動的で、あまり当てにできないと思います。
日本は、物価が高いですからね。
私の場合は、物件確認の際は、必ず平日に行っていました。
開業予定地の平日に、どのくらいの宿泊客が居るのかを自分の目で、しばらく見ていました。
様々な立地で、何十物件も見てきて思った事ですが、仕事関係の出張者が意外に侮れないんだなと言う事です。
不景気なんで、出張者も安宿に泊まっているんです。(笑)
尚且つ、出張者は、平日に宿泊してくれます。
従って、宿商売として成り立つ立地は、「都市部」か「観光地+商業都市」かな?と思います。
純粋な田舎の観光地は、本当に観光客しか来ませんからね。
ネットで販促すると言っても、平日には閑古鳥が鳴いて、商売として成り立たないでしょう。
GH(安宿)などと言う物は、儲からないです。
儲からないどころか、赤字の可能性の方が、限りなく高いでしょう。
私の場合は、最初から儲けようとしてやっていた訳では無くて、単純に自分がやってみたいからの理由です。
でも、やるつもりでした。
まさか、その土俵にすら立てないとは、思ってもみませんでしたが。(苦笑)
自営業というのは、本当に大変です。
会社員として、毎月給料を貰った方が遥かに楽でしょうね。
でも、あれだけ苦しんで、こうやって開業まで漕ぎつけた訳なんで、頑張って下さいね!!
応援してますよ。
長文、失礼しました。
お坊チャマ様
やはり煽っているように受け取られてしまうのですね。
気をつけて書いていたつもりでしたが、難しいです。
おっしゃるように、いかにゲストハウス開業が困難を極めるか書いてみます。
貴重なご意見ありがとうございました。
こんにちは、東京でGH(ゲストハウス)を開業すべく事業計画作成中のサトシです。
僕はコメント欄のお坊チャマ様の言葉を借りるのであれば
ブログの書き手に責任はなく、読み手の自己責任であると思っています。
ヨシオカさんがGHのパイオニアでファーストランナーだったら
話は変わりますが、開業しても失敗する可能性だってある人な訳です。
少なくとも記事を書く理由となった問い合わせは気にしないでいいと思います。
煽るぐらいでもいい、ゲストハウスの面白さを皆に伝えて
ゲストハウスを愛する人を、開業する人をもっと増やしていこうぜ。
少し極論ですがそう思います。むしろ、そんな事を気にしてブログを書くようになって欲しくない。
というか、僕には開業準備と並行して、他人の問い合わせや相談に対応する余裕はありません。ヨシオカさんは大丈夫なんだろうか?と心配に思ってしまいます。(^^;
ちなみにGH開業が如何に困難かは記事としてあった方がいいと思いますが、
僕としては現状の記事でも充分だと思いますよ。
ヨシオカさんのこのブログは素晴らしいです。同じGH開業を目指す一人として尊敬していますし、応援しています!
それではお互い頑張りましょう!
サトシさん
ご無沙汰しています。
その後順調に進んでいますでしょうか。
コメントありがとうございます。
僕としては色々な意見があるのが自然で当然だと思っています。
あるのは正解ではなくて、視座だと思います。
最近少し大丈夫じゃなくなってきました。。
ブログの更新も滞ってますし。。
あとすこし、頑張ります。
サトシさんも頑張って下さい。
応援しています。
[…] ひとつ注意していただきたいのは、こちらの記事にもあるように“このブログはゲストハウス開業を煽っているわけではありません”ということ。なんだかんだ開業は大変なので、甘く見ないほうがいいのは当然です。 […]