昨年仕事でシドニーに行った際、視察したホステル2軒。
Sydney Central youth HostelとWake up!。
2軒ともシドニーのメインステーションであるセントラル駅から徒歩1,2分、英国調のクラシックな建物です。
ホステルブッキングエンジンでシェアナンバーワンのHOSTEL WORLDで予約をしましたが、シドニーのホステルランキングで上位を占めるこの2軒は、レビューの数を見ても世界的に人気があるようです。
このホステルはドミトリー(大部屋にベッドが何床もあり、旅行者は部屋ではなくベッドに対して料金を支払います。なので知らない旅行者と同じ部屋に泊まることになります。)がメインの、バックパッカーをターゲットとした宿泊施設です。
宿泊してみて分かった、高い収益力
料金は1泊、約4,000円。
東京でいえば東京駅から徒歩1分の丸の内や八重洲の1等地で、1泊4,000円で利益が出るのかと思ったんですが、宿泊してみて納得です。
Sydney Central Youth Hostelは1部屋に6床ベッドがあり、各階に部屋が22部屋もあります。で、7階(1階はフロント、9階はプール)全てに同じように部屋があるので、幾つベッドがあるか計算するとなんと924床もベッドもあります。
6×22×7=924
1泊4,000円なので全ての部屋のベッドが埋まったとしたら(稼働100%)、1日に400万ちかくの売り上げになります。
924×4000=3,696,000円
もちろんすべての日で稼働は100%にはならないですが、週末ではほぼ100%、平日でも70%くらいは埋まるそうです。ということは年間でどれほどの売り上げになるかというと、、
11億
。。えげつない。
そしてホステル・ゲストハウスなどの宿泊施設のよいところは、お客様一人当たりの従業員数が他のホテルと比べ少ないこと。ベッドメイキングはじぶんで行う必要があるし、チェックアウト時はシーツを剥がして持ってこなければなりません。少々部屋が汚れてても、クレームなさそうだし・・・
貧乏旅行者であるバックパッカーをターゲットにした宿泊施設でも、ここまで大規模にやれば相当収益力の高いビジネスですね。ついついこんな計算をしてしまいますが、実際の泊まり心地はまーよくなかったです。実際部屋は暗くて汚いし、同部屋の外国人は周り気にせず大声でしゃべりまくっています。
Sydney Central youth Hostel。9階建ての建物で、威風堂堂
こちらは8人部屋のドミトリー。宿泊しているのは基本的に若者が多いので、床に荷物が散らかりまくっています。
レセプション。世界各国の国旗が吊るされ、まさにホステル。
巨大なキッチンもあります。シドニーは物価が高いので、貧乏旅行者は自炊が基本です。
まとめ
日本でもKhaosanゲストハウスやケイズハウスなどは、比較的大規模なホステルを運営していますが、さすがに9階建てで1,000床もある施設はまだないでしょう。
2020年のオリンピックを控え、訪日外国人の宿泊需要は間違いなく見込めるので、東京駅や渋谷駅、新宿駅などのハブ駅の近くに、これぐらいの大規模なホステルが近い将来できるかもしれませんね。
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