雑誌ソトコト9月号を読んでいたら、面白い宿泊施設の取り組みが記事になっていたので、このブログでも紹介したいと思います。
2013年4月にオープンした茨城県取手市にある「SUN SELF HOTEL 井野団地」というホテルです。
http://www.sunselfhotel.com/index.html
「SUN SELF HOTEL 井野団地」は、宿泊ゲスト限定のエコホテル
この名前から頑張って想像する通り、お客様みずから滞在時の電気をつくるホテルだそうです。
す、すごいコンセプトですね。
どのように電気をつくるかというと、
チェックイン後にホテルのスタッフと一緒に、井野団地をグルグル歩き回るそうです。その際、ソーラーワゴンなる蓄電可能な手押し車のようなものと一緒に歩くことで、電気を作り蓄電するようです。
その後、SUN SELF HOTELのメインイベントである「太陽」の打ち上げを行います。これは、蓄電した電気をヘリウムガスが充填したバルーンの中に入れ、ロビーに打ち上げるものです。
打ち上げた後は自由時間となり、夕食やお風呂など思い思いに過ごすことができます。20時からは夜のルームサービスの時間となり、天体観測や映画上映などが楽しめます。
そして、なんと消灯時間は、、
蓄電分の電気が切れ次第、消灯!
ちなみに、ホテルの部屋となるのは団地の空き部屋で、あくまでも本当のホテルという訳ではなく「体験型アートプロジェクト」だそうです。(宿泊予約も月に一度くらい)
仕掛人は、取手アートプロジェクト(TAP=Toride Art Project)
このサンセルフホテルを手掛けたのは、取手アートプロジェクト(Toride Art Project)という団体です。
取手アートプロジェクト(TAP=Toride Art Project)は、1999年より市民と取手市、東京芸術大学の三者が共同でおこなっているアートプロジェクトです。若いアーティストたちの創作発表活動を支援し、市民のみなさんに広く芸術とふれあう機会を提供することで、取手が文化都市として発展していくことをめざします。
そして、この取り組みは、なんとお隣台湾にも輸出されたようです。
「SUN SELF HOTEL 南機場」ウェブサイト
終わりに
アートと町おこしを絡めた成功事例は、国内では「直島」が有名ですが、日本全国にこのような動きが広まると面白いですね。
All photo by 取手アートプロジェクト
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