Good Neighbors Hostelは2015年5月に開業しました。
幸運なことに、その年の3月(2ヶ月前)に北陸新幹線が開業しました。
メディアで盛んに「金沢」がフィーチャーされ、観光客が押し寄せました。
おかげさまで、知名度も実績も実力もない当ゲストハウスは、開業2ヶ月後の7月には単月で黒字転換することができました。本当にラッキーでした。
その後も金沢の勢いは衰えることなく、単月で稼働率が8割を切ったことはありません。(閑散期の1月を除く)
それでも心の中でくすぶる不満がありました。
まったく、この成功と言ってもいい結果に満足できませんでした。
photo credit: Oh Blast ! via photopin
1、まだ掘り起こせるマーケットがあると考えていること
1つの理由としては、Good Neighbors Hostelに宿泊する日本人が少なかったということ。
外国人対日本人比率は、8対2くらいです。
外国人向けにマーケティングを行った結果なので当然といえば当然なのですが、もう少し日本人の観光客にも泊まって欲しかったと考えています。
たしかに、週末は関東圏から来る日本人で埋まる割合も高かったですが、平日はほぼ外国人ばかり。平日に金沢にいる日本人にリーチできなかったのは反省点です。
というわけで、対外国人向けの施策は成功したけれど、対日本人向けが弱かったという点で、まだ掘り起こせるマーケットがあると考えています。
2、競合との殴り合いになって相対的に価値が弱まると考えるから
先日のブログにも書きましたが、金沢はゲストハウスが急増しています。
「金沢 + ゲストハウス」というSUPERレッドオーシャン
昨年までは8軒しかゲストハウスがありませんでしたが、今年に入り開業ラッシュ。その数は今年中に17軒になる予定です。来年はもっと増えます・・
たしかに、昨年は北陸新幹線開業のタイミングで観光客が金沢に押し寄せ、宿泊施設が足りなくなることが多々ありました。8月から11月にかけては、毎日のように宿泊のお断りをすることがあったほどです。
しかし、これだけゲストハウスの数が増えると、確実に供給が需要を上回ります。北陸新幹線効果が薄れ始めた今年に入り、Good Neighbors Hostelでも平日に空きベッドが目立ち始めました。
このまま静観していては、確実に競争力を落としていくのは目に見えています。
値段を上げる、値段を下げる、設備をグレードアップする、スタッフを増やす。などなどゲストを増やし、満足度を上げる様々な施策を考えましたが、どれもヒットしませんでした。
これが満足できない2点目の理由です。
めまぐるしく変化する経営環境の中で、なにが最善の手なのか。
常に考えていたし、何かしなければダメだと自分を追い込んでいました。
終わりに
上記2点が、のちの「Blue Hour Kanazawa」の出発点です。
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