ゲストハウスをつくる

ゲストハウス供給過多時代に、生き残るためにテストしている3つのこと

吉岡です。ひさしぶりに、ブログ書きます。
ツイッター(@takuyayoshioka)は頻繁にやっています。

ゲストハウス出来過ぎじゃないですか?

5年前、じぶんが金沢でゲストハウスを開業した際、市内のゲストハウスはたった7軒しかありませんでした。

それが、いまでは189軒あります。(笑)

(これは保健所の数字です。ゲストハウスが含まれるカテゴリーの「簡易宿所」は、ゲストハウスだけでなく一棟貸しの宿も含まれるため、正確な比較はできません、ご了承ください。)

たしかに、需要(外国人旅行者の数)も増えていますが、供給が需要を圧倒的に上回っているのは間違いありません。

だって、5年前から宿泊料金が下降を続けています。5年前はドミトリー1泊3000円だったのが、今では2000円です。

別に愚痴を言いたいわけではありません。状況を述べているだけです。ちなみに、じぶんもこの5年間に簡易宿所を4軒作り、さらに増やそうとしています(笑)

で、この状況が何を生むかと言うと、淘汰です。
もう小細工程度の差別化で生き残れるほど、マーケットは甘くないですね。

淘汰されたくないよ〜

生き残るためにテストしている3つのこと

というわけで、指をくわえて嘆いているだけでは淘汰されてしまうので、打てる手は打とうと思います。

1. 圧倒的に、生産性を向上させる

売上をあげるよりは、コストを下げる方が簡単です。ただコストを下げるとゲストの満足度も下がります。難しいところですねぇ。

この辺のバランスを考えながら、圧倒的にコストを下げられるボトルネックを探します。

弊社の場合は、4拠点運営することで発生する人件費です。
この人件費には、アルバイトの給料の他に、新スタッフ採用のコストや教育のコストも含みます。

新しいスタッフとの出会いは素晴らしいものだけれど、一方で多大なコストでもあります。

ここを削りました。

方法は、駅前にTraveler's lounge TRAFFICという各店舗の総合受付機能をもつ拠点を作りました。半年前の話です。

同時に、創業の店舗となったGood Neighbors Hostelをリニューアルして、offという無人の民泊チックな場所に変えました。この辺のストーリーは、ここに詳しく書いてます。黒字だったんですけどねぇ・・

黒字経営のゲストハウスをつぶす理由

くわえて、他の店舗の営業時間を短縮したり、各店舗でやっていた業務をここでまとめて行うことで、コスト削減を目指しています。

2. 新規事業を始めた

ずっと宿泊施設の経営しかしてなかった男が、突然すし屋を始めました!

おすしと和食はた中というお店です。
4月20日に開業しました。

結構ガチで勝負しました。
金沢駅前の一等地に、26席のお店です。

じぶんは完全にオーナーとしてお店の経営に関わるだけで、現場の運営は料理長の畠中に任せています。

畠中の紹介↓↓

芸大卒業後、京都の高級和食店やクアラルンプールの有名寿司店を経たのち、はた中の料理長としてクアラルンプールから金沢へ移住しました。食と人を愛する29歳です。いじられキャラ。奈良県天川村出身

ちなみに、開業すると決めた時ほとんどの人に反対されました(笑)
おれ、寿司握れないので・・

3. ゲストハウスの仕事を次のステップに昇華させる

これ現在、本気で取り組んでいることです。

ゲストハウスの仕事って、ただ寝る場所の提供じゃないですよね?!
ビジネスホテルじゃないんだから。

外国人が多いし、
ゲスト同士繋がりやすいし、
地域と密着に繋がっているし、
スタッフは旅好きで英語話せるし、

これらのゲストハウスが持っている特徴や期待されていることを俯瞰して見ることで、違う視点で仕事を作れるんじゃないかと思っています?!

それは
コミュニティの創出かもしれないし、
語学学校や留学斡旋かもしれないし、
ホテルや旅館への横展開かもしれないし、
海外ですし屋を開くことかもしれないけれど。

この「ゲストハウスの役割」と「自社が得意なこと」を掛け合わせた交点のその先を見通すために、まずは会社の文化って何だったけ?てところから始めています。

自分の場合は、「旅する人を増やすことで、寛容な世の中を作りたい」です。

めんどくさいですね。
でも、おもしろいですよ。

さいごに

冒頭の写真の「現在」の位置が、これから⤴︎に行くのか、⤵︎に行くのか。
答え合わせは1年後にしたいと思います。

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