消費者は宿泊先決定の際、必ず施設サイトを確認しますよって話
2015/01/27
施設のWebサイトに、FacebookやTwitter、そしてTripAdvisorやOTA(Online Travel Agency)などなど、昨今は予約担当者が気にしなければならないチャネルが急増中です。
宿泊施設を予約しようとしているゲストにとっても、予約チャネルの複雑化はあまり喜ばしいことではないはずです。
本当はBooking.comで予約したいのにもかかわらず他のOTAの方が安い場合や、ホテルのWebサイトに、Webサイトで予約する人限定の特別プランが出ており、そちらで申し込んだ方がお得になったり。
結局、消費者は損をしたくないんですよね。。
そんな昨今の状況の中、海外の消費者2000人にインタビューした、「最新のホテル予約経路」の調査結果が発表されました。
The New Hotel Booking Path to Purchase
ほとんどの人は、ホテルのサイトを確認してから予約の最終決定をする。
この調査結果を見てみると、
ほとんどの人は、最終的にホテルのサイトを確認してから予約決定を下すそうです。
たとえ、TripAdvisorで良いレビューが並んでいても、Booking.comで魅力的な価格でお部屋が提供されていても、消費者はそれだけの情報で満足しないのです。
一方でFacebookiに代表されるSNSが、予約に至る一連のプロセスの中で、参考にすると答えた消費者は13%しかいなかったそうです。
確かに僕自身もホテルや旅館を予約する際、じゃらんや楽天トラベルで一通り調べた後に、気に入った施設があればその施設のWebサイトを確認するというプロセスをへています。そしてFacebookなどのページは一切確認したことがないです。。
この結果から何かよいアイデアを得られないか考えましたが、以下の2点があるのではないでしょうか?
1、コンテンツは自施設Webサイトに集約させる。
よくありがちなパターンとして、ホテルやゲストハウス開業時にWebサイトを作成し、その後一切更新せず必要な情報は全てFacebook上で行うパターン。
この調査結果から見ても、消費者はFacebookをほとんど見ていません。もちろん一度宿泊したことがあり、その施設のファンになった場合は除きますが。
よって、出来るだけコンテンツ(ホテルやゲストハウスの周辺情報、新しい宿泊プラン、季節のニュースなど)は、自施設Webサイトに集約させた方がよいでしょう。
いざ予約しようとWebサイトを見ても、開業時以来何も更新されていないサイトであれば、みすみす見込み客を逃してしまう可能性もあります。
もちろんSEO的な観点から考えても、自サイトにコンテンツを継続的にアップしていくことはよいことです。
2、自施設Webサイトで直ブッキングさせる導線を作る。
仮にBooking.comで予約をしようとしているゲストが、最終チェックのためホテルのWebサイトに訪れたとします。
もしそのサイトにBooking.comより魅力的な宿泊プラン(例えば価格が安いとか、ウェルカムドリンクが出るとか、予約者のメリットになれば何でも良いですが)があれば、直ブッキングに繋げることが出来るのではないでしょうか?
施設側としても、OTAに支払うコミッションの分だけ、何かしらを直予約のゲストに還元できるような仕組みです。
そんなチャンスを逃さない為にも、分かりやすい予約までの導線と、直予約のメリットを用意しましょう。
終わりに
以下のURLからより詳細な調査結果をダウンロードできます。
ちなみに、こんな情報が掲載されています。
Over 60% of travelers used a mobile device – 47% a smartphone – during their hotel purchase journey. But only 6% booked their hotel via a smartphone.
Price comparison sites play an important role even when they are not the final purchase location.
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