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黒船「Airbnb」がやってくる!ゲストハウス経営者が恐れる「新しい未来」

Airbnb日本で普及したら、大半のゲストハウス消滅する
Airbnbというマーケットプレイスをご存知ですか?

今、このアメリカ発の宿泊系WEBサービスの利用者が急拡大しており、旧来の宿泊事業ビジネスのあり方を変えようとしています。

ゲストハウスを経営している人はすでに危機感を持っているかもしれませんが、Airbnbが日本の宿泊事業に与えるインパクトを考えてみたいと思います。

Airbnbについて

2008年8月創業。Airbnb(本社・カリフォルニア州サンフランシスコ)は、世界中の人がユニークな宿泊施設をネットや携帯で掲載・発見・予約できる信頼のコミュニティー・マーケットプレイスです。

Airbnbで貸し借りできるのは、基本的には個人が所有する、空き家や空き部屋。普通の民家やマンションの1室から、珍しいものだとお城ツリーハウストレーラーハウスなども借りることができます。

サイトに掲載されている部屋の数は、約34,000都市の計60万室以上という驚くべき数です。

で、2日前の日経新聞にAirbnbの記事が出ていました。

個人の空き部屋60万室仲介 米Airbnb、日本に的

ちょっと抜粋すると、、

米西海岸発の「宿泊革命」が世界に広がっている。仕掛け人は2008年創業の米ベンチャー、Airbnb(エアビーアンドビー)。世界各地に点在する個人の空き部屋をインターネットで仲介。利用地域は192カ国、宿泊者は1500万人を超え、既存のホテルビジネスを揺さぶる。カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と旅行事業で提携するなど、業界の風雲児は次の照準を日本に定めた。

(中略)

大半は一軒家やアパートの空き部屋で、木の上に泊まる「ツリーハウス」や城などユニークな物件もある。大手ホテルのようなサービスは期待できないが料金は総じてホテルより安い。貸す側の「ホスト」から宿泊料金の3%、ゲストから同6~12%受け取る手数料が収入源となっている。

急成長の秘密は見知らぬ人を家に泊めるホストとゲスト双方の不安を和らげる仕組みにもある。全利用者に実名やメールアドレスなどによる本人確認を義務付ける。宿泊後にはお互いの態度などを評価しあう。サイト内で評価は蓄積され、評価が低いとホストもゲストも締め出されていく。

(続く・・)

日経新聞電子版は会員じゃないと読めないので、もう少し詳細を知りたい方はこちらから。

実際にAirbnbを利用してみた

シンガポールへ出張に行った際にAirbnbを利用したことがあります。

シンガポールってホテル代がすごく高いんですが、Airbnbで見つけた部屋は、ホテルと同じ大きさの部屋でも価格が2〜5割安い。以前泊まった人のレビューも見れるので安心だし、サイト上で価格やロケーションで絞り込めて大変使いやすい。かつ決済もAirbnbを通して行われるので、家主とトラブルになることも避けられます。

予約の際に家主とメールのやり取りが何度かあるので、少し面倒だし、鍵の引き渡しがあるので、到着時間を事前に決めるなどホテルよりは制約が多いのは確かです。

それでも価格面の優位性や、お部屋のユニークさなど、一度使ったらハマります。

Airbnbが日本のゲストハウス業界に与える衝撃

記事の中にも記載があるように、今後Airbnbはカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と組んで日本のマーケットをターゲットとするようです。

日本の国内旅行は巨大マーケットですからね。

どんな取り組みになるかまだ詳細は分かりませんが、空き家や空き部屋を旅行者に貸す仕組みは、需要があることは間違いないので楽しみです。

同時に宿泊事業者に取っては戦々恐々ではないでしょうか?

Airbnb vs ゲストハウス

Airbnbを利用する人は、ゲストハウスのターゲットとかなり近い気がします。

日常では味わえない「低価格でユニークな体験」をしたい。

「低価格で宿泊したいがビジネスホテルはイヤ」って言う人の受け皿がゲストハウス一択になるはずが、これからはAirbnbで探せばいくらでも面白い場所が見つけられるようになるんです。

あなたのゲストハウスの周りの民家が、旅行者に部屋を貸し出すんです。すごく低価格な部屋もあるだろうし、歴史ある古民家やモダンでオシャレな1室かもしれません。

近い将来確実にゲストハウスの市場を、Airbnbが浸食していくんではないでしょうか?

行政も地方を盛り上げるためにAirbnbを利用?

また日本には空き家がいっぱいあり、問題になっています。最近こんな記事がありました。
参照:大分、空き家1万軒 都道府県で初調査

地方自治体がこの空き家対策のため、このようなマーケットプレイスを使って宿泊施設を供給するようになるかもしれません。実際AirbnbのCEOが以下のように述べています。

 「観光客は増やしたいがホテルは簡単に増やせない。そんな悩みを持つ自治体には、すでにあるものを活用する我々のサービスは有力な解決策」。ブライアン・チェスキー最高経営責任者(CEO)

日本得意の規制が入るかもしれませんが・・

そりゃそうですよね。

ゲストハウスは宿泊事業をビジネスとして行う以上いろいろな規制があったり、税金を払っているのに、Airbnbの場合は規制に引っかからない上、税金を払う必要もないんですから。

もしかしたら、日本政府の規制が入り、市場が拡大しない可能性もあります。実際アメリカではホテル団体が裁判を起こし、訴訟になっているケースもあるようです。

いまゲストハウスができること

よっぽど政府が規制しない限り、このサービスは間違いなく日本でも普及します。それは既に世界でも実証済みです。

あと数年したら、「じゃらん」や「Booking.com」ではなくて、みんなAirbnb使って宿泊施設を探すかもしれません。

それぐらい画期的で、インパクトのある変化が訪れます。ゲストハウスの経営者も、これからゲストハウスを作る人も、そんな時代の到来に備える必要があります。

黒船AIrbnbの本格的な到来に備え、個々のゲストハウスができることは、どのように戦略を立て他施設と差別化できるかの一点に尽きるのではないでしょうか?

ちなみにゲストハウスもAirbnbに登録可能なようです。昨年社員の方に確認したので間違いないはずです。ただ条件があって、それは「物件自体やそこで体験できることがユニークなこと」だそうです。

もし条件に当てはまる場合は、早めに登録した方がいいかもです。

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